マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト(2018年)

327
2018年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
¥3,000
運営しているクリエイター

#感情

【本】カシュダン、ビスワス=ディーナー『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』:どんな心理状態もすべてよいとする見方

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 今回は、カシュダン、ビスワス=ディーナー『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』(草思社, 2015)を取り上げます。 ■要約怒りや恥ずかしさといったネガティブな感情も意味がある。こうした感情は自分にとって大切なものを守るための行動を引き起こすために有用である。どんな心理状態もすべてよいと考えて、ポジティブ感情もネガティブ感情も受け入れて活用できる人がもっとも健全である。この状態をホールネス(全体性)と呼ぶ。ホールネスの状態になれば、人生の出

¥100

【アドラー心理学の実践】#12 “感情”とは何か

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。10月4日(木)から始まった早稲田大学エクステンションセンター中野校での「アドラー心理学実践講座」(全8回)が終了しました。この連載では、この講座の内容をお伝えしています。講座に参加できなかった方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。 今回は、「”感情” とは何か」というトピックです。 感情は持続する状態 (affect) と、一過性のもの (emotion) とに分けられます。両者をまとめて感情と呼んでいます。基

¥100

「感情論」2本(2017年8月〜9月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年8月〜9月のnote記事から、「感情論」2本をまとめてお届けします。 07 怒り感情は「今目の前で起きていることについて何か問題がある」ということを知らせるために自分が起動するのです。 08 怒り感情が起きたら、それをやり過ごしたあと何か問題

¥100

「感情論」3本(2017年6月〜7月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年7月〜8月のnote記事から、「感情論」3本をまとめてお届けします。 04 ネガティブ感情が起こったときにどうするか。 05 未来への不安感情はアクティブな人では焦りになり、パッシブな人では諦めになります。 06 なぜ、後悔や怨みや罪悪感とい

¥100

「感情論」3本(2017年6月〜7月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年6月〜7月のnote記事から、「感情論」3本をまとめてお届けします。 01 感情の問題を考えるときスタートレックに出てくる冷静なバルカン人のことを思い出します。 02 ポジティブ感情は思考と行動のレパートリーを広げ、個人の資源を高める。 03

¥100

【注目記事】収納グッズを買わない/なぜ悲しみは必要か/優れた教材も使われなければ価値はない

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 143 収納グッズを買わない。 144 「なぜカナシミは必要なの?」 145 優れた教材も使われなければ価値はない 143 収納グッズを買わない。2009年にカリフォルニア大学が行った研究によると、散らかった家が毎日のストレスを強くするそう。なんと2017年のインディアナ大学の研究では、家の中が乱雑であるために身体を動かさなくなって、心臓や血管の病気になるリ

¥100

【本】信原幸弘『情動の哲学入門 価値・道徳・生きる意味』:情動を価値の知覚としてみる

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 信原幸弘『情動の哲学入門 価値・道徳・生きる意味』(勁草書房, 2017) ■要約情動は意思決定に必要である。理性だけではいつまでも意思決定できない。しかし、情動能力にも限界があるので、そのときは理性による制御が必要となる。主役は知覚と情動であり、理性は補佐役である。感覚は物事の事実的性質を捉える。そして情動は物事の価値的性質を捉え「感じる」。この見方を情動の身体的感受説と呼ぶ。 ■ポイント世界の事実的な

¥100