9-号外_バラ

「感情論」3本(2017年6月〜7月のnote記事より)

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今回は、2017年6月〜7月のnote記事から、「感情論」3本をまとめてお届けします。

01 感情の問題を考えるときスタートレックに出てくる冷静なバルカン人のことを思い出します。
02 ポジティブ感情は思考と行動のレパートリーを広げ、個人の資源を高める。
03 ネガティブ感情が注意を狭めることによって問題解決をますます困難にする悪循環のパターン。

01 感情の問題を考えるときスタートレックに出てくる冷静なバルカン人のことを思い出します。

今回からは「感情」について取り上げていこうと思います。

現代ほど感情の問題が重要になっている時代はないかもしれません。感情は、私たちが幸せに生きるための鍵でもあり、一方で私たちを悩ませる元にもなっています。いつでもイライラしている人もいますし、ときどき怒りで爆発する人もいます。一方で、楽しい感情やワクワクする感情などのポジティブな感情は、私たちに幸せを感じさせてくれます。

イライラしたり、怒りを爆発させてしまうと、人間関係は簡単に壊れます。ましてや、そうした感情を頻繁に起こしていると、誰からも遠ざけられてしまうでしょう。そうならないために怒りをコントロールする方法も考えられています。アンガーマネジメント(怒りのコントロール)と呼ばれる手法です。このようなことが考えだされているということは、逆に言えば、怒りをコントロールすることが難しいということの裏返しなのでしょう。

感情の問題を考えるとき、私はいつもSFの「スタートレック」に出てくる異星人であるバルカン人のことを思い出します。彼らは、感情的な反応を強い自制心によって抑え込んでおり、いつでも冷静で論理的な振る舞いをします。バルカン人の一人であるスポックを見ると、いつでも私は「ああ、バルカン人のようになりたい」と思ったりするのです。

今回からの連載では、アドラー心理学から見た感情の問題について考えていきたいと思います。

02 ポジティブ感情は思考と行動のレパートリーを広げ、個人の資源を高める。

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