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誰が、なにを、どこで、なぜ提供するのか?が重要になる
資本主義の問題点をまとめてみた。
多くの書籍から抜粋しているので、元ネタは不明ですが、この2つが大きな問題と考えられます。
①投資経済の肥大
投資を目的とするお金が増えすぎで、それが動くスピードが速くなりすぎてしまった。モノを生産し、それを販売することでお金を得ることで経済が回っている時はよかったが、ある時から、お金にお金が直接稼がせるほうが効率的であることに人類が気づいた。そこから、金融技術の進化し、投資などによる金融マネーが爆発した。
今、世の中に流通しているお金の流れの9割は、金融経済で生まれている。
我々の通常の消費経済の上に9割の金融経済が乗っかているのが今の経済になる。金融経済は、消費経済からの金利や手数料で成り立っているため、消費経済が少し変わるだけで大きく動いてしまう。レバレッジをかけすぎて、破綻したときのダメージが大きすぎる。地震が起きた時の1階と100階を揺れの差を想像してみるとわかりやすい。
②価値観の偏り
資本主義では、数字が共通言語となり、多くの物事が数字化されて測定、比較されることで効率を上げてきた。この計測が行き過ぎたしまったことが、もう一つの資本主義の問題点だ。
企業を成長させようとするときKPIを設定して、そこをいかに改善するかを考えることが重要だった。そのKPIが会社にとっての「幸せの判断基準」のようなもの。
資本主義も同じで、社会を単純化して、その中の経済活動のファクターの一部をKPIにして、そこだけ引き上げようとする。例えば、国民の平均所得を上げることにフォーカスするとか。 これは、国民が食べるものに困っているような発展途上国を成長させるには有効。しかし、経済がある程度発展してくると、そうした重要KPIを得意とする企業や個人が表れてきて、そこばかり極端に上げてしまうので社会構造がいびつな形になる。それが先進国で起きている。お金や地位などステータスを持つことが人生の成功であるという考えはそこからきており、多くの人の価値観に影響をしている。
行き過ぎた資本主義の問題点
①投資経済の肥大
②価値観の偏り
この2つの問題から浮かんでくることは、「お金になりにくいことに価値はあるのか?」という疑問だ。
社会にとって良いことが、お金にならない場合は、価値を認めにくいのが行き過ぎた資本主義の問題点。
資本主義の考える”価値のあるもの”と、世の中の人が考える”価値のあるもの”の間に大きな溝ができており、それが多くの人が持つ違和感の原因となっている。
これからは、単純にお金を稼ぐだけではなく、誰が、なにを、どこで、なぜ提供し、どうやってお金を得るのか?が重要になってくる。
それは結果を数字で測定することではなく、過程のストーリーに多くの人が注目することでもある。
仮にどんなに安くても、どんなに良いスペックでも、社会に対してマイナスなものを選ばなくなってくる。
自分自身も、会社名、役職、給与などの数字化されやすい価値だけでなく、友人、地域、社会に対してどんな価値を提供しているのか?が重要になる。
価値のアップデートは非常に難しい。
意識して常識の再インストールをする必要があるかもしれない。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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