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結局肩書きや数字からは逃れられない

はじめに

あなたは、人を肩書きや数字で判断しますか?

私は、します。
「していない」と最近まで言っていました。

しかし、「東大生です。」や「フォロワー100万人です。」と言われると「この人スゲー」って思います。
まさに無意識に判断していますよね。

人には良い面も悪い面もあります。
だから、その肩書きや数字をその人のすべての印象にはしていません。

しかし、人間は無意識にしてしまうし、実際社会もそうできています。

昨年のパリオリンピックでも感じましたが、「オリンピックでメダル獲るか獲らないか」で、その選手が「テレビに呼ばれるか呼ばれないか」も決まっています。

今回は、肩書きや数字に対しての捉え方を考えるきっかけにして頂きたいです!

肩書きや数字が大事である理由

  • 他者を評価しやすい
    肩書きが他者を迅速に評価するための「ショートカット」として機能します。人間の脳は膨大な情報を短時間で処理する必要があるため、肩書きや数字はその人の能力や信頼性を手軽に示す社会的証明となります。

    就活における「学歴フィルター」もその一例です。
    特定の学歴や資格を持つことが、その人が高い基準を満たした証拠として評価されるのです。企業が効率的に学生を選別し、信頼できる人材を見つけるために役立ちます。
    だから、社会的に良い大学の肩書きが重要視されています。

  • 社会的な位置づけを示す
    肩書きやフォロワー数、収入などの数字は、その人が「社会の中でどのような位置にいるか」を示す重要な指標です。
    企業の役職、スポーツ選手の成績、アーティストの売上など、さまざまな場面で、これらの要素が他人の評価に強い影響を与えます。
    これにより、他者との比較が行われ、肩書きや数字がその人の価値を示すものとされます。

  • 無視することは難しい
    「肩書きや数字で人を判断していない」と言う人がいても、実際には無意識のうちにそれらの要素を参考にしています。

    例えば、商品の宣伝をフォロワーが100人の人がするよりも、100万人のフォロワーを持つ人が行う方が、多くの人がその商品に関心を抱き、購入したいと感じる傾向があります。

    この違いは、フォロワー数がその人の支持されている度合いを示し、数字がその人の影響力を証明していると認識されているからです。
    結果として、その意見や推薦に対して信頼が高まります。

  • 人は他者を簡潔に分類したがる
    肩書きや数字は、他者を迅速に分類するための「ラベル」として機能します。

    例えば、ビジネスの場では、「CEO」や「マネージャー」といった肩書きによって、その人の役割や期待される行動がすぐに理解されます。
    これは、意思決定やコミュニケーションを効率的にするための方法であり、肩書きや数字は判断基準として利用されることが多いのです。

肩書きや数字がもたらすリスク

  • 過度な依存
    肩書や数字に頼りすぎると、自己価値を外部に依存してしまい、自己肯定感が不安定になる危険性があります。

    例:ビジネスマンは、社内での昇進が「自己価値の象徴」と考えています。
    昇進ができなかったときに、彼は自己評価が低くなり、不安になります。
    自分の内面的な価値を見失ってしまう可能性があります。

  • プレッシャー増加
    「肩書きや数字がすべてだ」と思うと、プレッシャーが強くなり、ストレスを感じやすくなります。

    例:受験生は、「○○大学に合格しなかったら人生終わりだ」というプレッシャーに押しつぶされ、精神的健康が悪化する恐れがあります。

  • 本質を見失う
    肩書きや数字だけで判断すると、その人の内面や実力、本質を見逃す可能性があります。視野も狭くなります。

    例::人を学歴や数字だけで判断し、自分より偏差値が高くない人に対して、見下す態度をとり、人間関係が悪化する可能性があります。

  • 競争の激化
    数字や肩書による比較が、他者との競争心を煽り、協力や友情が損なわれるリスクがあります。

    例::フォロワー数やいいねの数で競い合い、友人関係が悪化する可能性があります。競争が激化することで、協力よりもライバル関係が優先され、わざと悪い噂を流すなどの嫌がらせに発展する可能性もあります。

  • 失ったときのリスク
    肩書きや数字を失ったときに、アイデンティティの危機や自己喪失感に陥る可能性があります。

    例:スポーツ選手が引退後に「プロ」という肩書きを失い、自分の存在意義を見失ってしまいます。
    プロとしての肩書きに依存しすぎると、引退後に深刻な自己喪失感を抱えるリスクがあります。

上手な付き合い方

  • バランスを保つ
    肩書きや数字は大切な指標ですが、それがすべてではありません。
    それを一部の要素として捉え、スキル、人間性、成長なども同様に重要であることを認識することが大切です!

    そうすれば、肩書きで良いと思い、期待してしまった人のマイナス点が見られても、落胆せず、人間には長所と短所があるから普通だと思えます。
    むしろ、最初から勝手に期待しなくて済みます!

  • 成長の一つの指標と捉える
    肩書きや数字は、自分の成長やそれまでの過程の結果として評価するべきです。ただ、それはゴールではなく、自分の歩みを確認する「道標」として捉えます。
    私もありましたが、受験で合格をゴールにするといざ入学した時に虚無感を感じてしまいます。

  • なぜ肩書きや数字が必要か認識する
    ただ「資格があった方がいいから」や「数字があれば安心」と思っていると、その先の目的を見失っているため、達成後にその肩書きと数字も活かされなくなります。そうなると「それまでの過程が意味なかったのではないか」と感じる恐れがあります。
    自分にとって「どんな意味があるのか」、「その先になにがあるのか」を認識する必要があると思います!

  • 掛け合わせて個性にする
    肩書きは同じ人もたくさんいます。そして、数字は永遠に上がいます。それに依存しすぎるとアイデンティティを見失います。

    だから1つの自分の要素としてたらえ、内面的なものや他の肩書きなどと組み合わせて、掛け算することでオリジナルになります。
    そして、依存しすぎなければ、自分を客観的な視点で見ることができ、自分で自分を肯定的に評価できますし、課題も見つけることができます。

最後に

私は、趣味の筋トレを通じて、コンテストのスポーツモデルというカテゴリででプロカードを獲るという夢ができました。
まさにそれは肩書きを目指すことです。

ただそれに囚われすぎると危険です。
なぜプロの称号が自分に必要か定期的に考えることが大事です。
そして、それが内発的であり、「その先になにがあるか」まで思考していきます。

プロであることが自分で自分をかっこいいと思う身体になっている証明でもあり、より高いレベルで勝負したい想いもあります。

生きていく中で、他にも仕事で肩書きや数字が大事になってくる部分もありますし、無意識に人を判断することもあります。

だからこそ、今回の記事での「肩書きと数字との付き合い方」をしっかり認識します!

今回は、どうしても逃れられない肩書きと数字に対して、自分がどう思っているか考える機会になっていれば嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!


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