緊張するから、人間は今ここに生きている
はじめに
あなたは、緊張しているとき、どのような状態になりますか?
緊張というと「動けなくなる」「失敗する」というネガティブなイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、緊張は、「人間が本来持つ力を最大限に引き出す状態」だと考えています。緊張しているときこそ、集中力や判断力が研ぎ澄まされ、普段以上のパフォーマンスを発揮できるチャンスです。
これを証明しているのが、人類の進化です。大昔、人間が動物や自然の脅威に晒されていた時代、緊張する場面で力を発揮できなければ生き残ることはできていないはずです。緊張とは、生存本能を呼び覚まし、危機を乗り越えるための「人間の最強の武器」です。
今回は、緊張がいかにあなたを最強な状態にして、パフォーマンスを上げるかを知るきっかけにしていただきたいです!
緊張が人間を最強にする
そもそも緊張とは、心と体が最大限に集中している状態です。「緊張しているときこそ人間の持つ本来の力を発揮できる」と考える理由を述べていきます!
緊張は「生存本能」を呼び覚ます
緊張状態は、脳が危機を察知し、戦うか逃げるかを選択する「闘争・逃走反応(Fight or Flight)」を引き起こします。
この反応により、心拍数が上がり、血流が筋肉に集中し、瞬時に行動を起こす準備が整います。動けなくなるのではなく、むしろ生物的には「動かなければ生き残れない」というプログラムが脳に作動している状態であると思います!
例:スポーツの試合中、緊張状態にある選手は普段以上の集中力を発揮し、「ここぞ」という場面で決定的なプレーをすることがあります。緊張のおかげで身体のパフォーマンスが最大化されているのです。練習より試合で結果を出す選手がいるのはこの要因だと考えています。
緊張が「集中力」と「判断力」を研ぎ澄ます
緊張すると、脳は「今この瞬間」に意識を集中させるため、他の不要な情報を遮断します。このおかげで、普段以上の集中力と冷静な判断力を発揮できる状態になります。
例:プレゼンの場で緊張しているとき、頭が冴えて普段以上にスムーズに言葉が出る経験をしたことがある人もいると思います。それは、緊張が脳を「最適な状態」に整えてくれているからです。
緊張は成長のチャンスを与える
緊張する場面とは、新しい挑戦や大きな責任が伴う場面が多いです。この緊張感を乗り越えることで、自己成長が得られ、自信もついてきます。
例:部活の試合でで緊張しながらも、試合に勝つことで大きな達成感を得て、その後練習の質が上がることや自信を持って試合に臨むことができます。これは、緊張を経験したからこそ、自分自身を成長させます。
緊張した時こそ、自己中になれ!
緊張は自然な反応であり、避けるべきものではありません。むしろ、緊張をポジティブに捉え、それをパフォーマンス向上や自己成長に活かすことが重要です。
「緊張している=自分が真剣に向き合っている」と考えることで、自分の可能性を最大限に引き出すチャンスに変えられます。
緊張しているとき、相手や周囲に意識を向けると、自分のペースを崩しやすくなります。他人の期待や視線、結果へのプレッシャーを気にすればするほど、自分の力を発揮しにくくなるのです。だからこそ、取り組み方として大切なのは、「今の自分自身に集中すること」です。
自分に集中するとは、「今自分が何をするべきか」、「何を大切にするべきか」に目を向けることです。
スポーツ選手が「自分のリズムを守る」と言うように、周りの状況がどうであれ、自分の行動に意識を集中させることが、結果的にベストなパフォーマンスにつながります。
例えば、大事なプレゼンの場面では、観客の反応や緊張感を気にするのではなく、自分の動きや声に集中します。さらに「この部分を明確に伝えよう」と具体的な目標にフォーカスすることで、余計な不安を軽減できます。
スポーツでも、相手の動きに気を取られるより、試合に対する自分のテーマを持って、自分にに集中することが良い結果を引き寄せます。
自分に集中することで、自分の力をコントロールしやすくなり、周りに左右されない安定感を持てるようになります。
緊張は本来、「自分の中にある力を引き出すスイッチ」のようなものだと思います。
そのスイッチを活かすためにも、他人や外部の要因ではなく、自分自身の内側に意識を向けることが大切です。
最後に
緊張は人間が本来持つ力を最大限に引き出します。
だからこそ、大昔から生存本能として培われたこの反応は、現代でも私たちの集中力や判断力、行動力を研ぎ澄ませるために役立っています。
緊張しているときこそ、自分の可能性を信じ、他人ではなく自分自身に集中することが大切です。その瞬間に向き合い、全力を尽くすことで、緊張を「最強の武器」に変えることができるのです。
今回は、緊張する場面を恐れるのではなく、自分の力を試せるチャンスと捉えるきっかけになれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!