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中学校でのリアル 書字障害児の未来を見据える

こんにちは。
日差しがなんとなく秋めいて来ましたね。

今日は、前回の話の続き、中学校教諭だったN先生とzoomでお話する機会がいただけたので、そのことについて書きたいと思います。

まず前回の内容はこちらから。

書字障害をもつ、現在小4の息子の将来(中学校に進学した時のこと)が気がかりで、知り合いから今年の3月まで公立中学校の教師をされていたN先生を紹介してもらい、中学校での合理的配慮の実例など、リアルなところをお聞きすることができました

まず簡単にN先生についてですが、40代男性、私たちが住む地域ではありませんが、それなりに人口の多い近県の中学校にて長らく教師をされていらっしゃいました。
つまりは、いろいろな実例が聞けることを期待していたのですが…
結論から言うと、それについては情報をお持ちでありませんでした。

「今まで授業やテストなどで、何かしらの合理的配慮を行ったことはありますか?」

この問いに対しては、書字障害と思わしき子がクラスにいたことがあり(ちなみにクラス担任としてではなく、数学担任としての関わり)、書字が苦手そうだと気づいたので、単科ごとの感想を書く(恐らく「難しかった」など感想を書くのだと思うのだが)ことを求める際には、その子から直接聞き取り、代筆で対応された、とのことでした。

「それは、そのお子さんが配慮対象であったからなのか、それとも、そうではなく、先生ご自身が気づかれたので、そのような対応をされたのか、どちらでしょうか?」

これを聞いたのは、そのご家庭から合理的配慮を中学校側に対しリクエストがあったのかを知りたかったからです。
N先生は、後者だと答えました。
私は正直、これは前途多難だと、感じざるをえませんでした。
20年近くの教師経験がある中で、N先生は一度も学校組織として合理的配慮に取り組んだことがないということです。

考えられることとしては…
・書字障害であることを、子ども本人も含め、家庭として認識をしていない。
・認識済みで、あえて特別支援学校・学級を選択している。
・認識済みで、中学校に相談はしているが、具体的な配慮は受けられていない。(その相談が担任でストップしている、もしくは、校長まであげられているが何らかの理由で対応をしていない。)
…そんな感じでしょうか。

日経ビジネスの記事で読んだのですが、

知能に問題がないとしても、読み書きに著しい困難を覚える発達性読み書き障害は、日本人の7~8%が該当するという。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00369/072700026/

マイノリティとは言えど、一クラスの3人がこの問題を抱えているとするのなら、無視しようたって無視できない人数のように思えます。

N先生は長い教師経験から、そんな子の存在に気付き、個別の対応をしていたわけですが、他の教科担任はどうだろう?

そんなことを考えていたら、いよいよ準備が必要だと思えてきました。

ちなみに、先ほどの日経ビジネスの記事によると、学校に対して合理的配慮をお願いした場合、

しなければ、公立の学校では法律違反となります。障害者差別解消法で合理的配慮が義務付けられていますから。私立に関しても、2021年の5月の国会・参議院本会議において、全会一致で義務化が決まりました(改正障害者差別解消法)。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00369/072700026/

とのこと。

法律違反だから対応しろーーー!
と言うことも出来ますが、そういったことを言わずして、普通に配慮がされる日が来ることを切に願っています。

余談ですが…

学校選びも重要かもしれません。
学校というか… 校長先生がどのような方なのかが重要な気がしています。
でも、これってどうやって分かるんだろう?
もし学校関係者の方や、同じような配慮が必要なお子さんをお持ちのお母さん方、お父さん方、何かアイデアありましたら、コメント頂けるとうれしいです。

そして…

今の小学校の担任の先生を含め、副校長、スクールカウンセラーの皆さんには本当に真摯に対応頂いていることを再認識できました。
次回の面談の際には、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

参考記事  ※ユーザー登録すると読むことができます。


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