コラム フランスのオンライン授業!?
Bonjour!パリ在住、日本語の声とことばのトレーナーゆうじです。
皆さん、オンラインで仕事・授業してますか?不慣れなZoom会議やオンラインの仕事で疲弊している方も多いんじゃないでしょうか。
私は今、パリの語学学校に通っているんですが、多分に漏れずオンライン授業に切り替わりました。日本の風潮で、海外はオンラインに切り替わるのが早い!日本も見習うべきだ!っていうのを聞いたことがありましたが、それはただの文化の違いなんだよなーって僕は思っていました。なんでかと言うと、ここフランスでのオンライン化の流れは、めっちゃ短絡的だからです(笑)。
学校閉鎖の前、みんなの動揺を心配して、先生がボンボンを配ってくれました😊。
どのくらい短絡的かと言うと、え、教室使えないの?じゃあ、オンラインだね!!くらいのもんです。
閉鎖発表から閉鎖まで一週間もなかったと思いますが、それで学校側はどうしたかというと、大学のチャットシステムを使って授業をやるよーと、最後の対面式の授業で言ってきただけです。
「え??チャットシステムでやるの!?ほんとに!?」僕以外の生徒は、特に動揺した雰囲気もなくて逆に驚きでしたが、大学が準備していた、今まで使ったこともないような深い階層にある大学のチャットシステムの使い方をエンジニアの方が来て教えてくれたんですが、、、まあ使い難い!!携帯アプリの10倍は使い難い!
「本当に、こんなので授業するの??」
って思ってたら、オンライン授業初日、ログインすらできない生徒が続出!お前ら、昨日分かった風な顔して聞いてたじゃないかと、ツッコミを入れてしまうレベルで、生徒たちは右往左往!!
先生も、一応使い方をフランス語で説明してくれるんですが、もともとわかり難いシステムだしフランス語だしで、うまく伝わりません。次に、携帯アプリのWatsAppを使って生徒同士で使い方の説明をし合うわけなんですが、指揮系統がばらばらで、結局何から始めていいかもわからず、返って混乱が拡がる始末。
そんな状況が3日くらい続きました。それで、クラスで一番フランス語が苦手な僕が、オーガニゼー(企画提案)することにしたんです。すごく面倒だったので、やりたくなかったんですが、できそうな人が見当たらないので仕方ありません。
学校側に内緒で、Zoomを使いましょう!!
私の担任の先生は、ITには強いほうじゃないので、新しいシステムの導入には反対気味です。と言うか、ストレスでもう何もできないって感じになっていたので、僕が勝手に始めました。
みんな!Zoomっていうシステムがあってね、、、分かる人だけで、〇〇時にログインしてくれ!!
数回の実験を繰り返して、みんなが使えるようになって、やっとやっとで、担任の先生もログインしてくれて授業を始められるようになりました。結局、一週間くらいは授業になってなかったと思います。
この作業を、学校側がやったんじゃなくて、一生徒の、しかも一番フランス語がわからない僕がやったんです。他のクラスの事は知りませんが、同じようなもんでしょう。
こんなガチャガチャな感じは、日本ではまず起こらないというか、起こさないように努力するでしょうね。
フランスに来て思うのは、日本はなんでもスムーズに完璧にこなしているということ。フランスは行き当たりばったりで、ぶつかってから考えるということ。
どっちの国もいいところはあると思いますが、皆さんはどんな風に考えますか?
僕は、意外にフランスの失敗しながら改善していく方式、嫌いじゃないんです。苦労も多いですけどね!
あれ?ただの苦労話を書いてしまいました。次回は、オンライン授業を受ける側から、オンラインでボイストレーニングをする側になる話を書きたいと思います。
あなたの本当の声を見つけましょう。
蔭山佑次でした。
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