田辺出

田辺 出 Tanabe Izuru/ 1986年生まれ男性 / アマチュア宗教家 / 元納棺師 / 宗教、心理、神秘、死生学、QOLに関わることなどを少し。特別どの宗教団体にも属していません。 https://yoton.org

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個人のための精神修養

 本書は、一人で自由に、マイペースに取り組むための精神修養の方法をいくつか簡単に記したものです。宗教や心理学の考え方から、役に立ちそうなものを選んでいます。  それぞれの項目ごとに、大まかな説明、手順、そして注意点などをセットで記しています。  この本を通して行う精神修養には、特別な習得順序や到達目標はありません。好きな部分から、好きなだけ、心のおもむくまま実践を進めてください。 ※私の運営するwebサイト上で、電子書籍化したものも公開しています。 自然散策 - 言葉

    • どうせすぐ死ぬのにな

      宗教というのは大きな視点を持つ。 だからこそ人に行き先を示すことができる。 忙しい、日々の目先の現実しか見えない時には、人は混乱して無気力になる。だからたまには遠い場所を見て、行くべき場所を思い出す必要がある。 宗教というのは大きくて、その中で人は小さい。 私は特に、死を基準にする宗教家だから、そういうことを思う。 「この人たちはどうせすぐ死ぬのに、なんでこんなに頑張っているんだろうな。」 年収がどうとか、役職がどうとか、社会の常識が身に付いているとかいないとか。

      • 発達障害は「長期記憶」が働かない障害

        わかりやすくあえて原因を断定して書きますね。 私が思うに、特異発達(私は発達障害のことをこう呼んでいます。理由は後述)の人って、「長期記憶」が上手く働いていないんですよ。 定型発達の人って、過去の経験を頼りに、生活のほとんどのことを「自動処理」してるんですね。「こうなるはず」「前回はこうだった」「これはいつもここに置かれている」みたいなことを、”考えずに”やっているんです。 考えてないから、全然疲れない。オートモードなんです。「普通は」こうだよね、「自然に」していたら良

        • HSPの「共感能力」は実は「長期記憶」

          発達障害の人って、よく「共感能力がない」って言われます。 よくよく観察すると、発達障害の人も結構、人が気付かないような些細な変化に気付いたり、周囲の人の気持ちを考えていたりするんですけど、それでも上手くいかない。 だから共感能力って「観察力」とかじゃないと思うんですよね。発達障害の人もそれは持ってるから。 じゃあ逆に、定型発達の人が、特にHSPの人が強く持っている「共感能力」って何なんだろう…ってことなんですけど…。 あ、実はそれって、「長期記憶」じゃない? つまり

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          死は悪ではない

          ブログバックナンバー 2021.10.12 Tuesday ※一部編集 === 現代の人間の、思想の限界。 それは死を肯定できないこと。 もちろん、私たちが生まれつき死を拒絶する意志を持っているのは、言うまでもなく当然のことだ。 だが人間が文明の進歩と共に、例えば「弱肉強食」といった考えを少しずつ穏やかなものに変えていったように、 「死」に対する考え方も、私たちの意識の進化にあわせて、少しずつ変わっていくべきだと思う。 問題は以下のようなことだ。 死を肯定できな

          死は悪ではない

          神とは何か

          私は、この世界の神を「 宇津流霊(うつるひ) 」という名前で呼んでいる。 それは永遠の変化である。それは今この時も、一瞬一瞬、この世界を作り続けているある種のエネルギーである。 うつるひは永遠に移ろう海のようなもので、その変化の海の中に諸々の存在が生じ続ける。 時折、この霊の海に深い渦が起こり、しばらくの間、渦としてその場に留まる(私たちはこの現象を”宇宙のビッグバン”と呼ぶ)。 良く出来た渦はかなり長い間、渦として存在し続け、自己保存の力を示す。 ちょうど原初の地

          神とは何か

          和法

          ※この文書は、私がwebサイトで公開している電子書籍の内容をそのままコピーして公開しているものです。電子書籍化されたものがそちらで手に入ります。 はじめに このテキストは、人と人とが良好な関係を築くための技術である『和法』とその考え方について説明します。 === 1章 和法の意義と概説 なぜ和することが必要なのかー 調和とは何か - 和法とは、私たちがある他者との間に調和した円滑な関係を築くための方法です。 これと正反対なものが不調和な関係です。不調和な関係とはつ

          慎ましい宗教

          ※この文書は、私がwebサイトで公開している電子書籍の内容をそのままコピーして公開しているものです。電子書籍化されたものがそちらで手に入ります。 ※宗教的なものに抵抗のある方でも、簡単に読めるあっさりした内容です。ちょっと息抜き程度に「こういう考えもあるんだな」というくらいで受け止めてください。 学ぶこと 学問は、人を幸せにするためにある。 どんなに小さな気づきや発見でも、その知識で誰か一人を幸せにできたのなら、それは立派に「学んだ」と言える。 反対に、どんなに高く

          慎ましい宗教