発達障害は「長期記憶」が働かない障害
わかりやすくあえて原因を断定して書きますね。
私が思うに、特異発達(私は発達障害のことをこう呼んでいます。理由は後述)の人って、「長期記憶」が上手く働いていないんですよ。
定型発達の人って、過去の経験を頼りに、生活のほとんどのことを「自動処理」してるんですね。「こうなるはず」「前回はこうだった」「これはいつもここに置かれている」みたいなことを、”考えずに”やっているんです。
考えてないから、全然疲れない。オートモードなんです。「普通は」こうだよね、「自然に」していたら良いよね。定型発達はそれで通じる。長期記憶があるから。
でも特異発達の人って、生活の中でこの「長期記憶」が上手く取り出せないから、毎回”考えて”やっているし、他人の気持ちも”考えるまで”気付かない。考えたらできるし、ちゃんと気付けるんだけど。
長期記憶が使えなくて、毎回しっかりしっかり考えているから、何度やっても毎日、毎回疲れちゃう。
それで更に悪いことに、定型発達の人たちは、そのことを中々想像できないからね、長期記憶が働いていない状態って。「普通は」できるでしょ、「前回も」言ったでしょ。指摘されればわかるのに、なんでやらないの?やる気ないん?さぼっとるん?みたいなね。
特異発達の人に有効なのは、メモ、カレンダー、アラームのようなリマインダーを生活の中で多用することや、手順をマニュアル化していつでも思い出せるようにしておくことだと思う。
それからやっぱり、周囲の定型発達の人たちに、この「長期記憶が働かない」って状態を何となく理解してもらう必要はあるな…それを理解してくれたら、お互いのすれ違いとか勘違いも減ると思うんだよね。
※私は普段から「発達障害」とは別に「特異発達」という言葉を使っています。発達特性が人と違うだけで、必ず障害になるわけじゃないからね。「定型発達」の逆は、発達障害じゃなくて「特異発達」でしょ。それで特異発達の人が社会適応できない場合にはじめて、「発達障害」なんだと思う。