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支援を考える際には、歴史を振り返ることにも意味がある

この記事は1,298文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。

このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。

ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!

今回のテーマは、「支援を考える際には、歴史を振り返ることにも意味がある」です。どうぞお付き合いください。


未来は過去の積み重ね

昨日から地元秋田に来ています。帰省というわけではなく、秋田県の発達障害者支援センターからお声がけ頂き、今年からご一緒させて頂くことになりました。ということで、現在は秋田からお届けしています。

僕はよく、「これまでのこと(過去)も確認しましょう」とお伝えしています。日々のご相談では、なんらかのお困りのことがあるためいらっしゃるわけですが、その困りごとは急に生じたわけではなく、過去の積み重ねがあっての今です。もちろん、過去のことは思い出したくないという方もいらっしゃるでしょうし、それを改めて振り返るのが嫌だと感じる方もいるかと思います。なので、無理に話す必要はありません。

でも、僕らのような支援者が知りたいと思っているのは、過去からずっと同じことでお困りなのか、それともお困りでない時間はないのかどうかという点だったりもします。

ちょっと話はそれますが…

昨日も現場の方々からアセスメントをする際にどのポイントを見たら良いかというご質問をお受けしました。

困ったことがあった時やどう対応しようかと悩むことがある時には、ネガティブな面に目が向きがちですが、うまくできていることや、うまくやってきたことのようなポジティブな側面に大事なヒントがあります。

ですから、現場の支援を考える時には、ネガティブな側面だけでなく、ポジティブな側面も見ていく方がいいわけです。なぜかというと、今なんらかの理由や状況でうまくいっていないのであれば、うまくいっていた、やれていた状況に近づけることができれば、問題は小さくなるかもしれないからです。


なので、ただネガティブなことを振り返るだけでなく、そうしたことが生じていない時期のことも教えていただくということがポイントになっています。もちろん、嫌な出来事も含まれるかもしれませんが、メンタルやコンディションにマイナスな影響を与える可能性があるようなきっかけを把握しておくことも重要です。

例えば、知的障害を伴う自閉症の方がいらっしゃった場合に、特定の言葉を聞くと急に混乱することがあります。そうしたことを知っておくことで、そのキーワードを出さないようにするという場合もあります。詳しくはVoicyの放送を聴いてもらえればと思いますが、ご本人にとってはトラウマ的なものになったりもしてしまうわけです。

まとめ

過去のことを整理して確認することで、不必要な混乱や不安は防げることがあります。その意味では、今のことだけでなく、過去に似たようなことがあったか、その時のきっかけが何だったのか、どうやって落ち着けたのか、あるいはそうしたことが全くなかった時は、どのような状況だったのかを可能な範囲で整理していくことが大切です。

より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。

では。

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。

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