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指示よりも作戦会議を
この記事は1,332文字あります。個人差はありますが、3分〜4分でお読みいただけます。
今日はnoteの連続更新118日目です。といっても、もう今日が終わりそうですが…
noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、ぜひ併せてご活用ください!
今回のテーマは「指示よりも作戦会議を!」です。
それではどうぞお付き合いください。
魔法も正解もないし、限界もある
先日、ある地域の高校の先生方にお話をさせていただく機会がありました。支援に携わる立場として何ができるのか、ぼくが大事にしていることについてお話をしました。
それは…
どんな教育であれ、どんな支援であれ、魔法のような方法はないし、正解もないし、むしろ限界もある、ということです。
これさえすればあらゆることが解決というものはない
もちろん、「これをしたらうまくいった」はあるし、ぼくの発信でも「こう思う」みたいな、「これがいいかも」という中身のものはあるかもしれません。
でも、ある方にとってはよかったことが、ある方にとってはそうでもないということがあります。そういうものなんです。
ただ、ここでちょっと余談を。
ぼくが信頼している人、尊敬している人の中に「絶対に〇〇だ!」みたいに断定的に物事を言う人はいません。むしろ、こんな可能性もあるし、個々に違うと話す人ばかりです。
なぜなら、発達障害はその人の特徴の一つであり、その人そのものではありません。発達上の特性もあるけど、人としての特性だってあるわけです。
発達障害を支援しているわけじゃなくて、人をサポートしている
何をあたりまえのことを…と思うかもしれません。そう、あたりまえなんです。
自閉症スペクトラムの診断がついている人が10人いたとしたら、その方々が全員全く同じかと言われれば、そうではありません。
そう考えると、子育ての仕方、教育の仕方も違うわけです。
でも、「絶対に〇〇だ!」と断定的にいう人たちがいるし、しかも支持されるというのが、ぼくの感覚です。でも、すごく主観的なことなので全然違うかもしれませんが….。
断言されると、聞いている側も迷いが少なくていいし、何をするかの方向性が決まりやすいのかもしれません。
一方で。
柔軟にやっていこう、個々に合わせて考えていきましょう、これはあんまり支持されないことがあります。
確かに、一般論からより具体的な対応を考えるのは大変です。
だけど、ぼくらができるのは、「〇〇だ!」と決めつけるのでもなく、「〇〇しなさい」と指示するのでもなく、一緒に作戦会議をすることなんじゃないでしょうか。
時に、大人が偉い、専門家だからなんでも知っているし正しい、どこかでそう思ってしまうのかもしれません。
でも、それは大きな誤解です。
ぼくらができるのは、今の状況を一緒に整理して、その上で選択肢や可能性を提示すること、現実的にでき得る選択肢を一緒に考えていくではないでしょうか。
「こうあるべき」と断定的に考えるのではなくて、「これもありでは?」と考えてみることが必要かもしれません。
そんな話を先生方としました。皆さんはどうでしょうか?
補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)
防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)
災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)
災害時の発達障害児・者支援エッセンス
#障害者を消さない(ヘラルボニー)
寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)
代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。
#能登の障害者に届け
能登の障害者の方々に直接支援が届くように、一般社団法人障害攻略課さん
、NPO法人石川バリアフリーツアーセンターさん、一般社団法人Smart Supply Visionさんが「#能登の障害者に届け」というプロジェクトを立ち上げてくださっています。
この短期間でこれだけの状況を整えることは、どれだけ大変だったのだろうかと思います(きっとかなり睡眠時間や休みの時間を削って急ピッチで取り組んでくださったのだと思います)。本当に感謝です。
一緒に応援しませんか?
その他お知らせ
オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」
クラウドファンディング
▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。
そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。
ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。
皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。
一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?
セミナー情報
▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」
ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!
▼会員限定動画▼
これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。
▼会員限定コンテンツ▼
現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。
▼その他▼
ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!
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