こんな支援はリスクがあるかも
この記事は1,000文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。
このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。
ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!
今回のテーマは、「こんな支援はリスクがあるかも」です。
どうぞお付き合いください。
支援が支配になっていないか
ASDの方々の中には自由な時間(=枠組みのない時間)が得意ではない人がいます。そうした時間にご本人が困ったり、結果としてトラブルが生じてしまったり、ということがあります。そのため、全員がそうではありませんが、フリーな時間よりも枠組みのある時間の方が過ごしやすいことを多く経験します。
例えば、幼稚園や保育園から小学校に上がると、時間割ができるため、過ごしやすくなる子どもがいます。もちろん、これだけでは説明できませんが、そうした要素が関係する場合もあります。
一方で、大学になると、自分で考えて履修登録をしなければならず(=自分で枠組みを作ったり、段取りを考えたりしないといけない)、そこでつまずく方も少なくありません。
このような背景から、枠組みを作ることが大事だと言われますが、時にそれが誤解され、型にはめることが支援かのように言われることがあります。例えば、「休憩は5分」と決められたら、そこから少しでもズレると指摘されたり、無理やり切り替えさせられたり。
「甘やかすからダメだ」という声もあり、厳しく対応すべきだという意見もあります。
こうした対応は、瞬間風速的には効果があるかもしれませんが、長期的にはリスクがあります。力で従わせるというのは、「人を従わせたい時にはこうすればいい」ということをご本人たちに教えることにもなります。だって、大人がやっているわけですから。
そして、時に力を行使しながら「自分なら対応できる」と誤解する人もいますが、それを自慢げに話すのは恥ずかしいことでもあると、僕は感じます。なぜなら、「自分は適切な支援を考えるための知識も技術もないので、パワープレイをするしかありません」と言っているようなものだと、僕は思うからです。それは、支援ではなく支配ではないでしょうか。
まとめ
私たちは支援を考える際に、常に今の対応や方針に疑問を持ち、先々のリスクを考えなければなりません。というお話でした。
より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。
では。
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。
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