そもそもTEACCHって?
この記事は1,945文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。
今日はnoteの連続更新96日目です。noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います。また、noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。
「そもそもTEACCHって?」をテーマに、Voicyで鼎談をしました。文字起こしはちょっと余力がないのですが、ポイントだけかいつまんでまとめました。どうぞお付き合いください。
あ、YouTubeには動画をアップしているので、詳しくはぜひそちらから。
そもそもTEACCHって?
TEACCHという言葉を見聞きすることがあったり、ぼくもあたりまえに使ったりしていますが、そもそもTEACCHって何かの説明はあんまり聞いたことがない方もおられるかもしれません。
TEACCHというのは1972年に故エリック・ショプラー先生が、アメリカのノースカロライナ州で立ち上げた組織です。TEACCHでは診断や評価のためのツールの開発、生活や就労のサポート、学校等のコンサルテーション、支援者の育成や研究等に尽力してきました。
実は、従来の自閉症は心因論といって、家庭環境等に問題があり、それが原因で心を閉ざしてしまっている、だから原因や治療対象は親御さんであると言われてきました。
でも、ショプラー先生はそうした考えに疑問を持ち、そうした心因論が原因ではなくて、そもそも認知(ものごとの捉え方や感じ方)が異なることに注目し、それを明らかにしました。
そして、親御さんは治療対象ではなくて、一緒に考えていく仲間であること、自閉症は治すべき対象ではなくて、自閉症のまま地域で豊かに生活していけることを提唱しました。
その後、TEACCHのスタッフが1989年に来日し、専門家養成のトレーニングセミナーを開催しています。そこで日本とTEACCHとのつながりができ、1992年には日本の専門家たちがTEACCHに留学し、学びを深めていったと聞いています。
そして、そこで得られた知見を日本でも広げていきたいと、故佐々木正美先生が中心となって、TEACCHプログラム研究会が設立されました。そこでは、各自が学んできたことを情報交換し合い、誰かが偉いわけではなくて、相互研鑽の場としてこれまで活動を続けてきています。
そこから徐々に日本各地に継承され、現在では20支部、会員総数約2000名という組織です。
また詳しくは下記の記事にも書きましたので、ぜひお読みください。
補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)
防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)
災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)
災害時の発達障害児・者支援エッセンス
#障害者を消さない (ヘラルボニー)
寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)
代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。
その他お知らせ
オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」
クラウドファンディング
▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。
そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。
ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。
皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。
一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?
セミナー情報
▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」
ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!
▼会員限定動画▼
これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。
▼会員限定コンテンツ▼
現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。
▼その他▼
ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!
SNS
▼Voicy
▼stand.fm
▼X
https://twitter.com/KoeiSasaki
https://www.instagram.com/koei.sasaki/
https://www.facebook.com/koei.sasaki.5