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『ノウフク大全』髙草雄士著 | 創森社

 手前味噌ながら、たまには自分の本も棚に入れておきたいとおもう。『ノウフク大全』はNoteの記事がご縁でできた一冊だからだ。昨年の暮れ、下記の記事で、グランプリをひとつ頂戴した。

 大変ありがたいことで、こちらの記事のテーマが本名で活動している「農福連携」であった。しかし、版元の編集者が一冊も本を出していない著者におもう本音はこうである。

「どうせ書けないんでしょ」

 これは嫌味ではなくて、それほど編集者のもとには見切れないほどの出版企画書が送られてきており、その大半は商業出版にならないものばかりである。たとえ企画がたしかで、編集会議に通ったとしても、今度は著者がまったく書けないという場合も少なくない。妙に、自叙伝を出したいおじいちゃんも多いと聞く。

 だから、私がまず示さなければいけないのは、ある程度、量を書けますということであった。ちなみに本書は11万字以上で、最近売れている本からすれば、かなり書いたほうである。一般的に、文字数が多い本は男性に、文字数が少ない本は女性に好まれる傾向にあるので、この本は男性向けに書いたと言えなくもない。おそらく男性好みの文体である。

 ちなみに来年の四月にもう一冊出る予定だが、こちらの文体は女性好みにした。では、どうやって私がNoteの記事から商業出版へと橋を架けたか。今回はそのような話を購読者にしていきたいとおもう。

 もしお求めになってくださる方がいらしたら、ぜひ街の本屋でご購入いただきたい。本書は経済産業省の書店復興プロジェクトに賛同しており、実店舗で買っていただいた方には、特典をつけているからだ。

 それでは、WEBの記事から商業出版へのもっていき方をお伝えしよう。

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995字

わたしの本棚

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