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ほんのすすめ

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NPO法人読書普及協会理事長の読書垢。
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記事一覧

『ヴォイニッチ手稿の秘密』ロナウド・マルティノッツィ | NATURAL SPIRIT

  本書は16世紀にイタリア人男性のロナウド・マルティノッツィという医学の研究者が、七次元…

KODO
11日前
4

SPECTATOR 2020 Vol.46

 たまには雑誌もよかろう。と思って、雑誌の紹介を書きはじめたら、前回もたまにはよかろうと…

KODO
2週間前
7

『Foundations of Language』Ray Jackendoff | Oxford

 たまには洋書も入れておこうか。日本ではマイナーだが、世界では著名な言語学者をとりあげる…

KODO
1か月前
6

『鳥の巻』工作舎編

 珍しく今年最後の本の紹介を迷っていたら、大晦日になってしまったが、江戸博物文庫の『鳥の…

KODO
1か月前
13

『時間と他者』エマニュエル・レヴィナス | 法政大学出版局

 『時間と他者』の裏には当然、「空間と自分」が居る。相対性理論で時間が伸び縮みするという…

KODO
2か月前
8

『ノウフク大全』髙草雄士著 | 創森社

 手前味噌ながら、たまには自分の本も棚に入れておきたいとおもう。『ノウフク大全』はNoteの…

KODO
2か月前
8

『寶』中林梧竹 没後百年記念展

 まいとし秋は農福連携技術支援者育成研修なるもので全国を飛び回っているのだけれども、今は佐賀にいる。宿は「あけぼの」という老舗旅館で、置かれている絵や写真、本に衒いがなく、こちらをホッとさせるものがある。佐賀は初めてであったが、街の看板に筆で書かれたものが多く、こちらも古典立脚したさりげない字が目をひいた。すっかり堕してしまった日本文化が、佐賀には微かに残っているのかしらと嬉しい氣持ちで眺めていた。  昨夕、宿の本棚でくつろいでいると、悟竹の書があった。没後百年記念展という

『問いの編集力』安藤昭子 | Discover

 よく過去の自分に本を贈るならという話があるけれども、私ならこの本を若気の至りしかなかっ…

KODO
3か月前
15

『リーダーの言語化』木暮太一著 | ダイヤモンド社

 かなり日本語、お上手ですね。  私の人生で最も言語化が難しいと感じたのは、初対面の日本…

KODO
4か月前
15

『霧のコミューン』

 こゝ数年、父からノウフクを継いだり、佐伯前理事長から読書普及を継いだりした流れの中で、…

KODO
4か月前
17

高神覚昇のすゝめ

 家内が鈴木大拙を聴きながらお産をしたいと考えている関係で、最近は車に鈴木大拙のCDがある…

KODO
4か月前
32

『経済の誕生』小松和彦・栗本慎一郎著 | 工作舎

 わずか二日であったが、松丸本舗が復活するというので、懐かしき本を求めた。そのうちの一冊…

KODO
5か月前
24

『賢人の視点』パウロ・コエーリョ著 飯島英治訳 | サンマーク出版

 コエーリョの『アルケミスト』は170ヶ国以上で読まれ、3億2千万部を突破した旅の物語になる…

KODO
5か月前
22

『「幸せなお産」が日本を変える』吉村正 | 講談社+α文庫

 怒り狂ったおじいちゃんが赤裸々に綴った文章が好きだ。  さらに云うならば、日本人なんだから日本に還れという方向性も好みだ。  したがって、本書はかなり贔屓にしたい一冊である。  絶版なところも尚、佳い。  著者の吉村先生は、どこか『自然農法』の福岡正信を思わせる。そういえば、あのおじいちゃんも近代日本の科学農法に怒り狂っていた。吉村先生も云うなれば、自然出産を薦めている。  吉村先生は妊婦に薪割や散歩を積極的にさせて、兎に角、身体を動かすことを推奨された方だ。賛否両論