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4000文字で、本「原稿用紙10枚を書く力」まとめを書いてみた。あっ、文字数オーバーした。それだけ伝えたいこと。

この本を読む前に

本を読む前に、どうしてこれを手に取ったのか?を考えます。

  • 文章力について知りたいから。

  • 増補新装版だったから。

これに沿って記事をまとめていきます。


文章力について

まえがき
第1章 書くことは考える力を鍛える
第2章 「書く力」とは構築力である
第3章 「文体」を身につける
あとがき
文章力を鍛えるおすすめ本150選

原稿用紙10枚を書く力の目次紹介

第1章から学んだことは「編集力」

発想の段階から実際に書くまでを行えば、だれでもあるレベル以上の文章がかけるようになる。
「キーワードを見つける」
「キーワードから3つのキーコンセプト(言いたいこと)をつくる」
「3つのキーコンセプトを結びつけて文章を構築する」

原稿用紙を10枚書く力 p62


この文章を読んで、書く前
①イメージワードを決め
②3つの核をつくり
③3つをつなぐのか!?と思わずメモをしました。

だって、いつも頭の中に浮かんだことを
すぐに、だだもれして書いていたから。
とにかく、『3』を意識することを学びました。

いまの若い人たちは、感じたことをコピーのような短い文章で表現することはうまい。だが、長い文章を書くのは苦手である。
感じたことを気のきいた言葉にするのと、きちんとまとまりのある文章にするのとでは、脳の働かせ方がまったく違うのだ。

原稿用紙10枚を書く力 p77

なるほど、
確かに1000文字ぐらいならさらっと書けますが、
原稿用紙10枚=4000文字を書くとなると
書き手にはまとめる力が必要です。
さらに、読み手に優しくあるために
わかりやすく文を整えてあげる必要があるということですね。

心を動かす気持ちは残したまま、理論的に文を構成する。と。
(いや、これ難しくないですか?右脳と左脳をフル回転)
まぁ、少し不安を抱えつつ次を読み進めます。

よい文章を書ける人は例外なく、膨大な量の本を読んでいる。ただ、無目的な乱読ではなく、「書く力」をつけるための本の読み方がある。
これからの時代、ものをきちんと考える力がない人は非常に不利になる。

原稿用紙10枚を書く力 p84

はい、齋藤先生!私これからも読書し続けます。
で、その「書く力」をつけるための本の読み方とやらを教えて下さい。

偉大な作品は、その中に膨大な意味が含まれている。一人の人間が一生かかっても吸収できないほどの深い意味が込められているのが、天才的な仕事といえるだろう。

原稿用紙を10枚を書く力 p90

えっ、その偉大な作品は、かの有名なドストエフスキーですか!?
あ、名前は知っています。
でも、ちょっと保育の分野ではその方はあまり出てこなくて……。

やっぱり、ちょっと敷居が高そうなので、保留にさせて下さい。
私、古典は気合をいれないと読めないので。

書くときに、もっとも注意しなくてはならないのは、誹謗中傷をしないことだ。

原稿用紙10枚を書く力 p91

!?
いきなりお叱りが!
そうですよね、難しいからってドストエフスキーさんに罪はないですものね。そんなことしたら、私に罰があたりそうです。

「書く」とは、書いた人間を個人的にまったく知らない多くの人たちに、内容が正しく伝わるということである。
そういう公共性を意識する感覚を失ってしまうと、書くことがまったくプライベートな行為になり、場合によっては単なる自己満足や、個人的感情の垂れ流しになりかねない。
大事なのは、書くときにプライベートなモードとパブリック(公共)なモードを自由に往復できる力を持てるようにトレーニングすることだ。

原稿用紙10枚を書く力 p96

ふむ。

こんなイメージか。

つまり、第1章で大切な事は、
書き手は3つの伝えたいことを核にもったうえで、
文章を公共のマナーを守って、用法容量を守り、正しく書きあげる。と。
それって編集者の目線をもって書くってことなのかも。

第2章から学んだことは「達成力」

なんだか、第1章を遊びすぎて長くなってしまったので、ここはさらっと。
(校長先生の朝礼のお話は長いと聞いてもらえない)

よく学校で、子どもたちに遠足や運動会についての感想文を書かせることがある。こうした課題は、実際に書くとなると、かなり難しい。体験を文章化する技が必要になるからだ。

原稿用紙10枚を書く力 p115

そうなんですよ!齋藤先生。
うちの子も、読書感想文とか絵日記とか苦手で。
こういう話を待っていました。
もちろん、私もこのnoteに役立つようにって
思いながら読み進めていますよ。
ちょっと、ドストエフスキーさんは
堅物の叔父さんみたいでとっつきにくいだけで、
こういう身近な話題を求めていたんですよ。

書くにあたっては、まず読者と共有できるテキスト、素材が必要だという考えを徹底することが重要である。

原稿用紙10枚を書く力 P116

具体的に書かせるためには、最初は1冊の作品から「いくつかおもしろいと思った部分をあげなさい」と指示してあげることが必要である。
この場合、3つがもっとも適切である。

原稿用紙10枚を書く力 P117

1冊の本の中で好きなところを3つ取り出してみると、選んだ人のオリジナリティがそこに出てくる。

原稿用紙10枚を書く力 P118

私は、子どもたちに本を読ませるとき、自分が読むときと同じように3色ボールペンを使い、赤は重要な部分、青は次いでまあまあ重要な部分、緑は個人的にいいと思った部分という分け方で、線を引かせる。

原稿用紙10枚を書く力 P119

緑の部分を選ぶとき、あまりにも些細なためにほかの人がおもしろいと思わないような部分に引っかかるのか、それとも、読んだ人が「なるほど、そういうおもしろいとらえ方があるのか」という切れ味のある部分を取り出せるのかは、書く人のセンスにかかってくる。このセンスを磨くのが、書く力をつける上で重要なポイントになる。そのセンスを磨くのは、基本的に読書しかない。

原稿用紙10枚を書く力 P120

ほぅほぅ。気づきの喜びか。
子どもに教える時は3色ボールペンで線を引かせて、
核となる赤い所をとらえた上で、緑でオリジナリティを。
これって、緑色がその子の個性を表している気がします。

その本のどこが一番彼に響いたか?
これをちゃんと文字にすれば、
今まで先生に見せるためだけに書いていた文に
自分の想いがのりそうな気がします。

よし、次の夏休みの宿題はどん!っとこい。
これができたら、子どもたちはすごく達成感が得られそうです。

第3章から学んだことは「っぽさ」

自分にとっては意味のある体験かもしれないが、それがほかの人にとってもそうかといえば、そうでない場合が多い。
たとえば恋愛経験にしても、当人にとってはとてもドラマチックな体験であっても、ほかの人たちから見れば、どのような恋愛であろうと、世の中にありふれたものとしか映らないだろう。

原稿用紙10枚を書く力 P174

たしかに。そうですよね。
noteに書いてきた私のエッセイ的何かは
私にとって意味のあるものだけです。
たまーに、誰かの心に響いているみたいです。
でも人に読んでもらうって、もっと努力がいりますよね。
どうすればいいんですか?

他人がその文章を読んだときにおもしろいと感じさせる力、文章の魅力、個性などが、生命力だ。よい小説、エッセイには生命力がある。

原稿用紙10枚を書く力 P175

なるほど、生命力か!
って、ちゃんと生きてますよー。
だから、ここで書いてますよー。

この生命力は「文体」から生まれてくる。しっかりと構築された文章が書けるようになったら、次は文章に生命力を持たせる「文体」を身につける段階である。

原稿用紙10枚を書く力 P176

しっかりと構築された文章が書けるようになったら……?

大変です。数学Aの問1の解き方がイマイチだけど、
次の問2に進んでしまいました。
でも、私より格段に賢い読者の方々は
そのまま齋藤先生の引用から学び、ぐっと飛躍していってください。

演技がうまい役者でも、存在感が希薄だと役者として通じず、いつのまにか消えてしまうことがある。そういう人はどう演じるかという演技の構築はできていても、存在感がない。

存在感とは、その人がその人なりのスタイルを獲得しているかどうかにかかっている。そのスタイルが、その人の生命力を感じさせるのだ。

原稿用紙10枚を書く力 P176~p177

ここで、生命力の解答がでました。
その人らしさ。「っぽさ」ですね。
あの人がここに〝いる”だけでわかる独特な雰囲気。
文章でいうと、村上春樹っぽいとか。
夏目漱石っぽいとか。

文体を深く感じとる感性を磨くと、読む力も書く力も飛躍的に伸びる。
音楽にたとえれば、同じ曲でも演奏者によってまったく違う。その違いがわかるようになると、音楽を聴く喜びも深さも変わってくるのと同様だ。
つまり文体とは、演奏者の個性のようなものといえるだろう。

原稿用紙10枚を書く力 P190

あぁ、何かわかります。
本屋で小説を選ぶ時に、
この作家さんの作品は読みやすいなと思ったやつは
自分の中のリズムと合っている感じ。
演奏を心地よく聞けます。ピアノでも、
バラードが好きな人とポップが好きな人と好みがあります。
私は、ポップ派ですがこれも私の問題で
私の受信力をあげたら、バラードも心地よくなるのかもしれません。


第1章で「編集力」
第2章で「達成力」
第3章で「っぽさ」を学びました。

続いて、この本の気になるまえがきに迫ります。

増補新装版って何?

新装版っていいように見えて、
中身はそのままでパッケージを変えた商品のことです。
でも、増補版は内容が追加されています。
要するに、おまけつき。
私は、お得なおまけに目がないのです(笑)
この本自体は2004年10月に単行本として出たそうです。
最初の22ページもあるまえがきが追加のおまけ部分。

そこには、

生成型AIが、「書く」ことの状況を大きく変えている――。

と始まります。

これChatGPTのことです。2023年の。
19年前に書かれた本ですが、
それでもこのまえがきをつけてまで再発行されるのには、
それだけ現代の私たちにも「書く力」が必要で、
やっぱり大切という事なのでしょう。
齋藤先生は〝知的タフネス”と表現していました。
このまえがきだけでも読む価値ありです。

文章力を鍛えるおすすめ本5冊

本書では巻末に文章力をあげるための
おすすめ本が150冊も紹介されています。

ここも巻末なので、おまけにあたりますが、
ぜひ手にとって見て頂きたい!すごいから。

ただ、この記事では
ドストエフスキーさんで目をつぶった私でも読めそうかも?
と引っかかった5つだけピックアップしておきます。
2024年には、手に取れるといいな。

①書き方の基礎をおさえる

②豊富な語彙を吸収する

③起承転結を学ぶならこれ!

④引用力がすごい名著

⑤ものの見方の角度をいただく

まだまだ、気になる本は沢山あります。
これだけでも気になる方は、ぜひこちらの本を読んでみてください。

長文、読んで頂きありがとうございました。


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