見出し画像

著者からの『アンサー・メッセージ』その1

前回お寄せくださった読者の皆さまの感想、メッセージを
お読みくださった著者の精神科医、加藤隆弘先生より、
かなり力のこもったアンサー・メッセージが届きました。

まずは
ひとつめの「独り自慢」さんへ。。。

「独り自慢」さんからのメッセージはこちら

【独り自慢】さん、コメントありがとうございます。
拙著で登場するエンジニアのI君のことを想起しました。孤独と向き合う経験、人生において不可欠であろうと私は思っています。
【独り自慢】さんは、子どもの頃のいじめ体験を「居心地よくひとりでいられる能力」に昇華させることができたのですね。
子ども時代の孤立体験、とてつもなく長い出口のないトンネルに思えていたことが、想像に難くありません。
【独り自慢】さんのメッセージが、いま、真っ暗なトンネルの渦中にいる方々への希望の光になればと願っています。
物理的にひきこもっていなくても、心的な次元では“ひきこもっている”ということ、ありますね。他人と空間を共にしながらも、孤立感・孤独感を抱くことはときに、私たちの心を豊かにしてくれるのだと思います。この本の122ページの図6でふれたように、私たちは、意識的であれ無意識的であれ“ひきこもる”という体験をどこかでしているはずです。
【独り自慢】さんのように“ポジティブにひきこもる”スキル、多くの人に身に付けていただきたいものです。
【独り自慢】さんのメッセージから、日本社会における《同調圧力》の原点が日本の教育にあるのかもしれないということを、ふと思いました。
日本での教育は、「答えは一つ」ということを子どもたちに教え込みますね。私は学生時代、国語の現代文の選択問題がとても苦手でした。
〈この小説のA君は、傍線の発言でどんな気持ちを表現しているのでしょうか。次の4つのなかから一つだけ選びなさい〉
――私はこうした設問に、ああだこうだと裏の裏まで考えてしまい、いつも不正解になっていたのです。そんな私が、気持ちを理解し取り扱う精神科医になったわけですから皮肉なことですね。最近読んだ村上春樹の短編小説で、主人公が私と同じようなエピソードを語っています。
欧米の教育では、子どもたちに積極的にディベイトをさせており、「決まり切った答えなんて、そもそも存在しない」ということを体験として教えているのです。ディベイトでは「いかに《私》の考えを持つか」が高く評価されます。教師から絶対的な答えを一方通行的に教えてもらい、それを生徒が覚えるという日本の古典的な教育法とは真逆なのです。
《私》という個が尊重される教育が根付くと、ひきこもり問題の多くが解決されるかもしれないな、と私は思っています。

画像1

加藤隆弘先生のアンサーメッセージにあるような「希望の光」は、
この世界のどこにでも灯っていてほしいですね。
見つけられる人にだけ、こっそり灯っているのではなく、
ほらあっちにもこっちにも!
って

もうすぐ「クリスマス」がやってきます
ひとりでいても、みんなでいても
温かな時間となりますように。。。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集