収穫の喜び:菊芋(自然栽培の記録vol.7)
耕さず肥料もほとんどやらずに草を刈って敷いて土作りしていく自然栽培。四苦八苦する中でも収穫の喜びを与えてくれたのが菊芋。草丈が2mを超えるので植える場所を選びますが、生命力が強く、病気や虫にも負けず元気に育ってくれます。
菊芋は生でシャキシャキ、煮たらトロトロ、揚げたらホクホク。いろんな食感が楽しめます。味はほんのり甘いです。芋と言ってもデンプンはほとんど含まれず、水溶性食物繊維のイヌリンを豊富に含んでいるので、血糖値の上昇を緩やかにしてくれたり、腸内環境を整えてくれる健康野菜なのです。
貸農園ではよく顔を合わせる人と収穫した野菜をあげたりもらったりします。自然栽培ではない貸農園で雑草を生やしながら育てていくのは、周りの方とのコミュニケーションが大事になってきます。私もお隣さんから野菜をいただくことがありました。私が育てている野菜はおすそ分けするほど収量がないので、カモミールやバタフライピー、イタリアンパセリなどのハーブをお返しにしていました。
「お腹が膨れるものはないけど、心は満たされるかも」
とか言いながら(笑)
そんな中、菊芋はおすそ分けできるほど採れる「おなかが膨らむお返し」になりました。
菊芋はジャガイモやサツマイモと違って日持ちがしません。常温に置いておくと2,3日でしなびてきてしまうので、土がついたまま新聞紙など包んでビニール袋に入れて野菜室に入れておくのが良いです。それでも湿り気が多すぎるとカビてきてしまいます。私は晴れの日に掘り出した後、畑で1時間ほど乾かしておいて(その間、別の畑作業をしています)、ビニール袋にいれて冷蔵庫の野菜室に保存しています。湿度がちょうどよいときは1か月以上持ちました。めんどくさがりで新聞紙に包まないのでカビさせてしまうこともあります。できれば食べる分だけ掘ってあとは畑の土の中に埋めておくのが楽です。土が凍結しなければ土の中で一冬越せます。
掘り出すのを忘れると、春に芽を出してきます。私の場合、そのまま連作して翌年も収穫できました。連作3回目は経験していないので、またの機会に実験できたらいいなと思っています。
自然栽培の記録シリーズはこちら↓
自然農との出会い(自然栽培の記録vol.1)
一年目の緑肥の失敗から学ぶ(自然栽培の記録vol.2)
トマト、「苗から育てる」から「種から育てたい」へ(自然栽培の記録vol.3)
緑ナスが食べたい!種から育てる固定種(自然栽培の記録vol.4)
忘れられない味(自然栽培の記録vol.5)
心折れる秋冬、救いはハーブと根菜(自然栽培の記録vol.6)
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