よく噛むこと・よく歩くことで肥満を防ぐ【歩くこと&食べることは脳の幸せ】(4-01)
自分の顔で、エラが張った四角い顎が嫌いだった。
「しょうゆ顔ならモテるのに」
学生時代、そんなふうに思っていた。
「モテるためにはしょうゆ顔になる以外ない」
とも考えていた。
社会人になり、一番最初にしたことといえば、奥歯を抜くことだった。
奥歯を抜いたからといって、しょうゆ顔にはならなかった。
仮にしょうゆ顔になったからといって、モテるようにはならなかったであろうと、今は思う。
結論:よく噛み、よく歩くことで健康になり、脳の老化も防げる
よく歩き、よく噛めば、人間は元気になれる
『よく噛むこと』と『歩くこと』は、どちらも脳の働きを活性化させるという大きな共通点がある。
身体から脳にいく刺激で最大のものは、足の大腿筋である。
二番目が咬筋なのだ。
つまり歩くほど、そして噛めば噛むほど、脳に刺激が伝わり活性化する。
だから歩けば歩くほど、よく噛めば噛むほど人間は元気になる。
逆に歩かない、噛まない人は、次第に活力が失われていく。
現代人は昔の人より噛まなくなっている
現代人は歩かなくなったが、同じことが噛むことについても言える。
現代人は昔の人に比べて、明らかに噛まなくなっている。
それを端的に表す現象が、すでに起きている。
『しょうゆ顔』という、顎の細い顔の人が増えており、それが端正な顔つきだともてはやされるようになった。
顎が細くなっているのは噛まなくなった証拠であり、それがもてはやされるということは、噛まないことがかっこいいと受け入れられていることと同じである。
我々の祖先は固いものを何度も何度も噛むことで脳を刺激し、脳を肥大化させてきた。
大袈裟にいえば、歩くことと噛むことによって、人間の脳を作り上げてきたと言って過言ではない。
我々は、『よく歩き、よく噛む』ことで一歩づつ、人間への道を歩んできたのだ。
よく噛まないと肥満になる
筆者は『肥満はすべての生活習慣病の引き金になる』と論じてきた。
そして『歩かないと肥満になる』と警鐘を鳴らし、だから『歩こう』と主張してきた。
これに加えて『よく噛まないと肥満になる』ということも付け加えたい。
よく噛まないと脳の満腹中枢がうまく機能せず、満腹感を感じないのだ。
その結果、食べ過ぎてしまうことになる。
よく噛めば腹八分目くらいで満腹中枢が働いて、『満腹だ』と指令を出す。
まとめ
よく噛み、よく歩く。
それだけで健康的な生活が送れ、脳の老化を防げるのだから、まず取り組むべきはここである。