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ZINEから広がる世界

日記エッセイ「#高知の歩き方」を編集し、
そのZINEを持ってブックイベントに出向き、
高知で紙もの好きな仲間を増やそうとワークショップを開いた。

たくさんの「やってみたい!」が叶った1年。

ZINEのおかげで頼もしい友人に出会い、
楽しい場所にも連れて行ってもらった。

#高知の歩き方のサブタイトルでもある、
新しい街でわたしの暮らしをつくる」を少し形にできたんじゃないだろうか。

今回は、この1年間に考えたことや制作したZINEを振り返る。

ZINEのおかげで、
高知暮らしが楽しくなった。

2024.1-6
高知に越して半年ほど経った昨秋、「何か書いてみようか」と思って始めた「#高知の歩き方」。
そこで書いた読みものを冊子にまとめてみたいな〜と思っていたところ、徳島のうだつのあがる古本市が企画したワークショップ・紙もの発行所があることを知った。

県外からの参加者はわたしのみ。
紙ものをつくりたい人たちに囲まれ、心がホクホクする時間を過ごさせてもらった。
全4回のワークショップに高知から山を越えて通い続け、2024年7月、「#高知の歩き方」が完成した。

2024.7
完成したZINEを持って初めて出店したイベントは、四国初開催の「文学フリマ香川1」。
開場前から100人待ちという人の多さにびっくりしながらも、ブースに来てくれるお客さんと高知話に花が咲いた。

文学フリマを皮切りにイベント出店は冬まで続き、四国のあちこちに出向いてZINEを手渡した。

出店を重ねるごとに、
「この表紙、見たことある!」
「香川のイベントに出てましたか?」
「Instagramを見て来ました」
と声をかけていただく機会も増え、
じわじわとZINEが広がってゆくのを体感する。

ZINEを真ん中に言葉を交わす、この時間がとても好きになった。

photo by @uhe_okmt
photo by @uhe_okmt
photo by @uhe_okmt
photo by @yamamoto_market
photo by @uhe_okmt

2024.8
高知でもZINE「#高知の歩き方」をお渡しする機会を作ろうと、高知市の商店街にある宿で販売会を自主企画した。

といっても、イベントを開いたことなんてないので、こぢんまりと開催してみることに。
遠方から友人が来てくれて心温まる。
そして何より、ZINEを作ってみたい人に出会えたことが一番の大収穫だった。

photo by @aotoai.kurashi
photo by @aotoai.kurashi

2024.10
ZINEをきっかけに高知でできたお友達・藍さんの力を借りてワークショップを開いた。
同じ期間に書いた3行日記を持ち寄り、日記について考え、一冊のZINE「togi nikki」にまとめた。

完成したtogi nikkiは高知県黒潮町であったこもれびBook Marketにて配布。
「参加してみたい」「作ってみたい!」といった声をたくさんいただいたので、また高知のどこかで開きたい。

photo by @aotoai.kurashi
photo by @aotoai.kurashi

2024.11
8月末から3ヶ月間、日記をまとめてZINEをつくりたいショウジさんの制作をお手伝いした。
何を伝えたいのか、
日記をどう編集するのか一緒に考えさせてもらう。
わたしは「そうですか〜」「なるほど」と、横で相槌を打っていただけ。
気づいたらショウジさんのZINEは完成していた。
その編集会議の過程をまとめて「ぼくはZINEをつくりたい」をつくった。

編集会議のようす
photo by @aotoai.kurashi
自分の手で綴じる楽しさを知る。
photo by @kettle_photo

2024年に制作したZINE4冊

この1年で制作したZINEはこちらの4冊。

#高知の歩き方

#高知の歩き方  
—新しい街でわたしの暮らしをつくる—

新しい街で寂しくなった昼下がり。
土佐弁の会話に入りたいと思った日。
初めて食べた文旦の味。
高知に越して1年、「引っ越し」をテーマに綴った日記エッセイ17編。

わたしの推し本屋

四国にある本屋さんにまつわるエピソードたち。
#高知の歩き方も寄稿しました。
高知の本屋さんのことを書いています。

togi nikki

紙ものづくり部togi togiのZINE制作のワークショップを通して、日記ZINE togi nikkiをつくりました。

同じ日付を軸にそれぞれの暮らしがある。
誰かにとってはうれしい日かもしれないし、
他の誰かにとってはその反対かもしれない。
9月28日~10月4日の1週間、
みんなが書いた3行日記。

ぼくはZINEをつくりたい

「書くのは苦手。でも、ZINEをつくりたい」
毎日書いている日記をまとめてZINEをつくることにしたショウジさん。
ZINE制作も、編集作業も今回が初めて。
ショウジさんが日記ZINEを完成させるまでの3ヶ月間を記録した。


おわりに

書きたいように書き、作りたいように作っていたら、気付けば、楽しい場所と人が向こうからやって来てくれた。
高知に引っ越して来たばかりの頃は想像もできなかった暮らしだ。
ZINEがなかったら高知でどう暮らしていただろう。
そう思うぐらい、ZINEがわたしの世界を広げてくれた。

イベントでブースに立つと、ふいに、
「移住して来たばかりで…」
「去年Uターンして、これから⚪︎⚪︎しようと思っていて」といった話になることがある。
そんな時、わたしはゆっくり、じっくり話を聞く。
Iターンであれ、Uターンであれ、新たに自分の暮らしをつくっていくことに変わりはない。
新しい場所で新しい暮らしをつくるとき、気力と体力がいることを身をもって知っている。
そんなこれからがんばる人たちを応援したくて、#高知の歩き方を作った。

先日、ZINE「#高知の歩き方」を読んだ方がブログに感想を書いてくださっているのを見つけた。

歩き方とは生き方と近い言葉だなと思います。
毎日を真摯に暮らして丁寧に綴ることは、
誰かの毎日を応援することにもなる、と感じました。

引用:つづ記 文学フリマ香川1で買った本  

この言葉に元気づけられたのはわたしの方だ。
こんな拙筆でも誰かを応援できていたら幸せなこと。

来年も読みものを書いて、ZINEを作っていたい。
そして、ブースに立ってお客さんとおしゃべりを楽しみたい。
「新しい街でわたしの暮らしをつくる」は、これからも続く。

友人が撮ってれた、躍動感あるわたし
photo by @ryyyko

special thanks‼︎
@uhe_okmt
@aotoai.kurashi
@yamamoto_market
@kettle_photo
@ryyyko


詳しい活動内容は、こちらの記事にまとめています。


高知暮らしの日々のつれづれを綴る #高知の歩き方
なんでもないわたしの日記エッセイです。
田舎を楽しむヒントをおすそ分け。
🚩Instagramではイベント出店やワークショップ、よみものの更新をお知らせしています。

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