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イタリアに住んでて起こる嫌なこと

どこに住んでいても嫌なことって起きますよね。イタリアに住んで1年。差別をうけることもないですし、「危ないところは避ける・夜遅くに出歩かない・スリ対策をする」など心がけていれば、問題なく日常生活を送れます。
しかし今週は「あー、嫌だなー」と思うことが2回も起こってしまったので、気持ち消化のためにここに書きます。

クリーニング屋のおばさん

気に入って購入したセーターが家で洗濯不可だったので、クリーニング屋に持っていくことに。「月曜日には仕上がります」と言われた週は用事があったので次の週に取りに行きました。その際に控えの紙を紛失してしまったので、その旨を店員のおばさんに伝えると

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!」(ため息)

と、目の前でめっちゃくちゃ大きなため息をこぼされました。顔は般若のように怒っています。
「控えがないとあなたのかもわからないし信頼できないんですけど」とぶつぶつ文句。はい、控えを紛失してしまった私が悪いのですがそんなに怒る?私以外にも控え無くすお客さん絶対いるよね?
その後、機械の履歴から私のセーターを探してくれたのですが、おばさんすぐ見つけることできず。隣の棚にセーターがあることを私の方が先に気がついたので「たぶんこれだと思います」と伝えたのです。しかし私のセーター、他のセーターとただ棚に並べられていただけでした。仕上がった衣類は日本でも同じようにプラスチックのバッグに入れられているんですが剥き出しのままです。
「あの・・・まだ仕上がってませんか?」と、聞いたのですがおばさんは私を完全に無視して何事もなかったかのようにセーター渡されました。
帰り道、私はすごく悶々としてしまいました。あんなに怒られて不愛想な態度をとられたこと。私のセーターは本当にクリーニングしてくれたのか疑問が残ること。(先週の月曜日には仕上がっていたはずなのにバッグに入れてくれてなかったのがひっかかってしまいました)
店を出る時に「素敵な接客をありがとう。この店には二度ときません」と、笑顔で言ってやりたかったです。しかし言えるほどの勇気もとっさのイタリア語も持ち合わせておりませんでした。帰宅後、夫に
What the F*******************************!!!!!!!!!!」と絶叫。愚痴を聞いてもらいました。

地下鉄の改札で出会ったおじさん

いつもは利用しない駅の改札でおじさんに声をかけられました。
「すみません、50セント持ってませんか?どうやらクレジットカードが使えなくて現金が足りなくて」
私は何の疑いもなく財布から50セントを取り出して渡すとおじさんは笑顔で「ありがとう。助かりました」と言って反対側の券売機に向かっていきました。改札を通り抜けた後、夫が「彼にお金を渡すべきじゃなかった」と言って初めてナチュラルにぼったくられたことに気がついたんです。
そう、よくよく考えるとちょっとこのおじさんおかしかった。クレジット使えないと言いながら券売機は最初のメニューのままだったし、お金渡しても目の前の券売機では買わずにわざわざ反対側に移動していたし。そして見せてきた手元にあったのが50セント2枚だったのです。現在、ミラノのメトロ1回券は2.20€なので明らかに足りないですし、手元の50セントもきっと私のように何の疑いもない人があげたものだと思います。
普段注意している私が巧妙な手口に引っかかってしまった要因としては、使用頻度の少ない駅でいきなり声をかけられたこと、おじさんの身なりが整っていて人が良さそうだったこと、手元にクレジットカードを握りしめて困ってそうだったことです。
そして50セントがまた絶妙な金額です。1€だとちょっと疑念が生まれるもしくは渋りますが、50セントならあげてもいいか、と考えちゃいますよね。
してやられました。

以上、イタリアに住んでて起こる嫌なことでした。

ちなみに最近ミラノで流行しているスリは妊娠を装った女性のスリだそうです。妊娠してるように分厚いコートをたくさん着て、さっと財布を盗んではコートの奥深くに隠してしまうのだとか。相手も妊婦だと体触って確認できないですしね。あとは若い女の子のスリ集団が乗車の際に一番後ろから乗客を押しながらバッグに手を突っ込んで盗みを働く行為も有名です。
観光で来る際はくれぐれもお気を付けください。

A presto!


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