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大寒:〝寒の内〟のおいしいもの・花              寒ブリ、寒しじみ、寒ツバキ

大寒:冷ゆることの至りて甚だしきとなればなり

暦便覧

24節気の締めくくり、大寒に入りました。(1月20日~2月2日)
1年で最も寒い時期・・・のはずが、冬らしくない暖かい気温。
今日の福岡、日中の気温は15℃。
うっかり冬だということを忘れそうな暖かさ。
いやいや。まだ1月。
小寒・大寒、寒の内のおいしい食材や花が季節を彩っています。

寒のおいしいもんで一汁三菜。
・しじみのおみそ汁
・ブリのソテー
・ひじきの煮付け
・赤かぶの甘酢づけと青のりの和えもの

*寒しじみ:越冬のため、土中にもぐって栄養を蓄えている。
*寒ぶり:越冬と産卵のため活発にエサを食べ、
     栄養を蓄え脂がのっている。

越冬のために栄養を蓄えた魚介を食し、越冬中のヒト。

寒しじみ、しみじみとおいしい・・・。
ヘタな洒落のようでシツレイ。
いやホント、身がしっかりしているし、よいお出汁にもなっていて、
貝類の旨み成分「コハク酸」が発揮されているようです。

薬膳でいうと冬は腎の養生の時期。
しじみは肝機能を助ける食材。腎の養生にも作用。
栄養素では鉄分、肝機能を助けるタウリン、造血のビタミンB12など。

ブリは気血津液を補い、肝・脾・腎に帰経(作用)。
栄養素では不飽和脂肪酸のDHA・EPA、タウリン、
糖質・脂質の代謝を促すビタミンB1など。

冬の五味五色:鹹味(塩味)・黒
黒色で海藻(鹹味)の一種のひじきも腎によい食材。
カルシウム・ミネラル、食物繊維が豊富。

と、まぁ細かく見ていくと季節の食べものと
体の関係が見えてくるわけですが、
まずは旬の食を楽しんでいるのが心と体の栄養になっていると
思うんです。

冬に咲く花、寒ツバキ。

山茶花と見分けがつきにくいと思っていたら。
なんと、ツバキと山茶花が交配したものだった!
ということを今日知りました。(投稿用に検索)
どうりで。
ツバキは、散るときに花がそのまま落ちる。
山茶花は、花びらが一枚ずつ散り落ちる。
庭にあるのはどっち!? 

寒ツバキは〝ツバキ〟な容姿で、花びらが一枚ずつ散っていく。
ああ、あなたは寒ツバキだったのね・・・。

なんとなく気になりながら、長年そのままにしていた疑問が一つ晴れ、
スッキリした気分で見上げると、澄んだ冬空に映える寒ツバキ。

山茶花・ツバキ情報の補足
名 称 :開花時期                 散り方                花言葉
山茶花 :10~12月              花弁が1枚ずつ散る       ひたむき 
寒ツバキ:11~2月                花弁が1枚ずつ散る      愛嬌・謙譲 
ツバキ :11~12月/ 2~4月   花首ごと落ちる   控えめな素晴らしさ 

*三種ともにツバキ科ツバキ属

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