「新長田を彩るプレイヤー 〜地方の私立大学職員、地球規模の人口移動にともなう社会問題を本気出して考えてみた〜」-番外編-
神戸常盤大学 社会連携課 Uさん
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働くママの生活をちょっとでも便利にする
ギアづくり
-記者-
事前にいただいていた情報でオリジナルグッズを作られていると伺っています
-Uさん-
あんなものがあったら便利なのになとか、ここがこうだったらもっと便利なのになとか、日常生活でわりとあるじゃないですか
そういうのを思いついては、なすすべもなく悶々としてたんですけど、
ものづくりのまち 長田でお店をされてる方に、「こういうの持ってるけど、もっとこうだったらいいのに」なんて言ってたら、改造したり作ってもらえる場所を見つけてですね
-記者-
え!そうなんですか!?
-Uさん-
そうなんです!
例えば、これは革で作ってもらったマスクホルダーで、
(写真 マスクホルダー
首の後ろにくる部分が太いのと、マスクを留める金具が大きいのがお気に入り
マスクチャームもつけて、なんちゃってイヤリングも楽しんでいる)
-記者-
かわいいですね、すごく!
特注みたいな形で作ってもらうんですか?
-Uさん-
なんかね、元々は靴と服のお店なんですけど、
こうだったらいいな、こんなのがあったらいいなって言ったら、マスクホルダーはその場でチョキチョキして作ってくれました
それをしばらく使ってみて、やっぱり紐は太い方がいいみたいとか、金具は大きい方が使いやすいとか、色々お願いして、叶えてもらいました
市販のマスクホルダーは金具が小さかったり軽すぎたりしておさまりが悪くて、けっこうイライラするんですよ
金具が大きいと、朝忙しい時でもさっとつけれます
あと、私には3歳の子供がいるんですが、夕方お迎えに行ってスーパーに寄って家に帰る時って、子どもの手を引きつつ片手に園バッグ、片手にスーパーの袋、背中にリュックかショルダーで自分の仕事道具、と手がふさがってるんですよ
家の鍵をカバンから出して、開けるってことさえも大変で
だから、最初はカギだけを首から下げていたんです
でもだんだん首にかけたいものが他にもあるなぁと思い始めてきたって話をすると、お店にちょうどあったポーチをつけてくれたんです
こんな感じで
(写真 ネックホルダー自体もオリジナル
最初は左の小さい革の財布をつけて持ち歩きたいものと鍵とを全部収納しようとしていたが、今は中央の布のポーチをつけて、鍵は外につけることで落ち着いた
ポーチの中はリップ、印鑑、USB、車移動の時に使いたいカード類など)
-記者-
かわいいですね
-Uさん-
かわいいでしょ
あと、私が一番自慢したいのがオリジナルで作ってもらったカバンなんです!
これなんですけど
(写真 一見何の変哲もないカバンだが、内側に工夫が凝らされている
ちなみに、手提げだけでなく肩掛けもできるのがこだわりの一つ)
-記者-
これもかわいい!
-Uさん-
元々持ってるもので気に入ってたものがあったんですけど
それがもうボロボロになってダメになりそうだった時に、もう捨てないといけないレベルだけど気に入りすぎてほぼ同じものが欲しいって話をしてたら、じゃあ、作りましょうってなって(笑)
でも実はもうちょっとこうだったら良かったっていう希望があるって言ったら
ほなそうしましょうって言って作ってもらって(笑)
内側に仕切りがたくさんあって小物をかなり分けて入れられるんです
(写真左 内側には大量のポケットがある
両脇のポケットには折り畳み傘とお茶が立てられ、A4も入る
写真右 ポケットの裏側に隠しポケットもあり、普段はさほど出し入れしないものを入れられる)
-記者-
それはすごい便利ですね!
-Uさん-
ペットボトルや折り畳み傘が入れられるポケットがあったり
-記者-
いつもカバンのなかでばらばらしてしまって、探すのに困るのですごく欲しいです
便利ですね!
-Uさん-
ポケットの裏側にもあんまり使用頻度が多くないものを入れる、隠しポケットがあって(笑)
-記者-
へぇ、ポケットが二重になってるんですね
おもしろいですね
-Uさん-
持ち運びに緊張を強いるようなもの(笑)を隠したりとか、衛生用品を入れたりとか
あと私はカバンを手でも持ちたいけど、斜め掛けも絶対にしたいんですよね、さっきの首から何でも下げたい欲求と同じで両手を開けておきたいからなんですが
それで斜め掛けにもできるようにしてもらいました
-記者-
すごいですね
それをお店の方と話しながら作られたってことですね
使ってみて、実際こうしたほうがいいなと思ったら、また直してを繰り返すみたいな
-Uさん-
そうなんです
ほんと、長田だからこそできることだなと思って
紹介したいなと思ってたんです
-記者-
ぜひ行ってみたいです
自分的制服のオーダーメイドも長田でかなう!
-Uさん-
服も作ってもらってます
私、いつも同じような服が好きになってしまうんです(笑)
いつでも気に入っている同じ形のシャツを着たいと思ってて、
好きな布を持って行ったりとか、店先で選んだりとかして
(写真 暑がりなので麻素材で作ってもらった好きな形のシャツ
死ぬまで毎日着たい、素材違いでも作ってもらいました)
-記者-
お店は靴屋さんなんですよね?
-Uさん-
靴屋さんなんですけど、服のデザインもされていて
ちなみに靴もめっちゃいいです
すごく履きやすくて、何足か持っています
毎日交代しながら使ってますね
全身その店でコーディネートできます
-記者-
すごいですね
カバンも、財布も、服も、靴も作れるって
確かに、新長田ならではですね
なかなか普通のお店ではそういうことしてもらえないですもんね
お客さんに寄り添ってくれるというか
-Uさん-
私も使いながら自分の日常の動作や行動のパターンを考え続けるんです
靴も、自分の歩き方ってこんな癖があるな、とかをずっと観察しながら履くんです
そういうのを通して人と道具について考えたり、自分のニーズを精査して、その中に普遍的なニーズはないか、自分の個別の事情によるものか、ということを考えるのが楽しいです
聞けば、新長田のいろんな人がそこでエプロン作ってもらってたりしているみたいですよ!
-記者-
もしかしたら、私たちもその作品をすでに目にしてるかもしれないですね(笑)
今度お店に伺ってみます!
(写真右からオリジナルバッグ、革の財布、マスクホルダー、ネックストラップ
革の財布は、十年以上使い込んでボロボロになったけどお気に入りのアウトドア財布を革で再現してもらった)
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