小林知重|塗装、塗料の専門家

宮澤塗料株式会社 代表取締役。一般社団法人塗装技能教育委員会 理事長。ユーコーコミュテ…

小林知重|塗装、塗料の専門家

宮澤塗料株式会社 代表取締役。一般社団法人塗装技能教育委員会 理事長。ユーコーコミュティー株式会社 執行役員。早稲田大学大学院卒業。オハイオ州立大学博士研究員修了。工学博士。「失敗しない外壁塗装セミナー」専任講師及び指導員。塗料の専門家。趣味は囲碁・旅行・コーラスです。

最近の記事

塗装の必要性について

こんにちは。小林です。 今回は塗装の必要性についてご説明します。 お客様の中には「うちは塗装はまだ大丈夫」「塗装なんて本当に必要なの?」とおっしゃる方もいます。 確かに例外はありますが、ほとんどの住宅は塗装が必要な外壁材・屋根材を使用しているため定期的なお手入れ(塗装)が必要です。 なぜ必要なのかというと、塗装メンテナンスをしないと建材が傷み、お家の寿命が縮んでしまうからです。 日本で多く使われるサイディング外壁やモルタル外壁、スレート屋根はセメントが主成分で出来ています

    • 外壁・屋根塗装で使われる代表的な塗料の種類5つ

      こんにちは、小林です。 外壁塗装で使われる塗料には、様々な種類があります。 今回は、主要なもの5種類をピックアップして解説します。 基本的にはこれさえ知っておけば、迷うことも少ないと思います。 ■アクリル塗料 アクリル樹脂塗料は、最も安価で手に入りやすい塗料です。 ホームセンターなどでDIY用塗料としても多く販売されています。 ただ、耐久性は5~7年程度です。 建物の塗り替えにはほとんど使われません。 ■ウレタン塗料 ウレタン樹脂塗料は、伸縮性や密着性にとても優れた

      • 備えておきたい台風~実際にあった被害事例~

        こんにちは。小林です。 夏が近づくと台風の発生が怖いですよね。 近年では台風の時期もズレてきて、9月10月に発生することもあります。 毎年、台風後には私共のところにも点検依頼が急増します。 今回は実際にあった台風被害を通して、被害に遭わないための予防策についてご紹介していきます。 ■屋根の被害 屋根の板金が飛んでいってしまったお宅です。 中の木(貫板)がむき出しになり、このままでは雨漏りの危険性もあります。 カーポートの屋根が割れたお宅。 風に煽られ、支柱が曲がってしま

        • 多色の外壁におすすめのクリヤー塗料

          こんにちは。小林です。 今回は透明な塗料、クリヤー塗料についてご説明します。 一般的に塗料は、水を弾く油分(樹脂)と色をつける粉(顔料)を練り合わせて出来ています。 しかしクリヤー塗料は、顔料が含まれておらず、無色透明です。 そのため、柄の付いたサイディング外壁やタイル外壁に塗装すれば、今の柄を塗りつぶすことなく、お手入れすることが出来ます。 また、塗装回数も通常3回塗りのところ2回塗りで仕上がるので、工期も短縮できます。 サイディング外壁のお家に住んでいる方の中には、

          水性塗料と油性塗料、外壁や屋根にはどちらを使えばいいのか

          こんにちは、小林です。 皆さんは、水性塗料・油性塗料の違いを知っていますか? ペンや絵の具に水性と油性があるように、塗料(ペンキ)にも水性と油性があります。 具体的には、このような違いがあります。 水性のほうが扱いやすいですが、油性のほうが耐久性はある、というところです。 それでは、外壁塗装ではどっちを使えば良いのか?ということですが……。 私も数年前までは、「外壁や屋根の塗装は耐久性が一番大切ですから、油性塗料が良いですよ」と言っていました。 しかし実は今では、住宅塗

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          チョーキング現象のメカニズムとその意味

          こんにちは、小林です。 今日は外壁に起こる劣化症状のひとつ、『チョーキング現象』について少しお話ししていきます。 チーキング現象とは、年数の経った塗装面を触ると手に粉が付く、というものです。 古いガードレールと触って手が真っ白に!というのも同じ現象です。 チョークの粉みたいだからチョーキング、です。 でも真新しいガードレールや新築の壁ではこんなことは起こりません。 なぜ古くなると粉が出てくるのか。 塗料は主に、“水を弾く油(樹脂)”と“色を付ける粉(顔料)”でできてい

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          お家を倒壊させる「シロアリ」の脅威

          皆さん、シロアリ消毒・シロアリ対策はしていますか? 我が家にはシロアリなんていない、そう思っていてもいつのまにか被害に遭っていることもあります。 シロアリにお家の柱を食べられてしまうと、木がスカスカになります。 そして地震に耐えられない家になってしまいます。 実際に、1995年に起きた阪神淡路大震災では倒壊した家の約7割がシロアリ被害に遭っていたことが分かっています。 ▼当時の新聞記事です。 シロアリを寄せ付けないためには ・定期的に塗装メンテナンスをして家に水を入

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          タスペーサー|小さな部材が屋根の雨漏りを防ぐ

          こんにちは。小林です。 皆さんはこちらのタスペーサーという部材をご存知でしょうか。 実はスレート屋根塗装に欠かせない大切な部材なんです。 ひと昔前、スレート屋根を塗装したらかえって雨漏りした、という被害事例が多発しました。 その原因は、塗装後に屋根同士がくっついて、雨水がはけなくなってしまったことでした。 スレート屋根は薄いため、塗装を行うと屋根同士がくっついてしまいます。 そのため、塗装後に「縁切り」という作業が必須でした。 しかしカッタ―を使っての縁切りは、塗膜を傷

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          屋根塗装で注意!棟板金の釘抜けについて

          皆さんこんにちは。小林です。 今日は、屋根の話をしたいと思います。 私は塗装を控えたお客様に、「屋根は塗るだけでなく、棟板金(むねばんきん)の釘打ちもしてもらってくださいね。」とご説明します。 棟板金とは、屋根のてっぺんにある板金のことです。 よく台風で屋根が飛ばされた、なんて話を耳にしますが、実は飛んでいるのは屋根材ではなく頂点の棟板金という部分なんです。 棟板金は一枚1~3mほどある大きな鉄板なので、飛んできたら一大事です。 ではなぜこんな大きなものが飛んでしまうのか、

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          日本の住宅で使われる外壁材4種類を紹介!

          こんにちは。小林です。 塗装の仕事をしていると色んな外壁のお家を目にします。 皆さんのご近所にも色んな柄の外壁のお家があるのではないでしょうか。 ただ実は、主に日本の住宅に使われている外壁はたったの4種類です。 (もちろん例外はありますが…。) 今回は外壁材の種類についてご紹介していきます。 ①窯業(ようぎょう)サイディング 窯業サイディングは、日本で最も多い外壁材です。 デザインが豊富で、耐震性・耐火性にも優れています。 また施工も簡単なので、コストも安いです。 パネ

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          小林知重

          はじめまして、こんにちは。 宮澤塗料株式会社 代表取締役の小林 知重(コバヤシ トモシゲ)です。 本業の他に、外壁塗装セミナーの講師もしています。 プロフィール 宮澤塗料株式会社 代表取締役 一般社団法人 塗装技能教育委員会 理事長 ユーコーコミュティー株式会社 執行役員 早稲田大学大学院卒業  オハイオ州立大学博士研究員 修了  工学博士 経歴・論文:大学院時代、30報以上の論文を発表し工学博士号取得 ・探究:アメリカにて、オハイオ州立大学からUniversity