コンサルを利用したほうがいい人、利用しないほうがいい人
こんにちは、小売店コンサルタントの小林れいです。
「小売店」とつけているのに、ここ数年全然違う業種の方から、コンサルのご依頼を受けることがありまして。
その前段階として、「私って、コンサル受けたほうがいい?」ともきかれるようになったので、私が思う、コンサルを利用したほうがいい人、利用しないほうがいい人、すなわちコンサルを受けて良い結果が出る人、受けても良い結果が出ない人、の話をしたいと思います。
コンサルタントって何?
コンサルタント自体、資格がないと名乗れないわけではないので、○○コンサルタント、っていう人は世の中にたくさんいます。
国家資格である中小企業診断士は経営のコンサルタントとして唯一国が認めている資格ですが、私は持っていません。でも小売店のコンサルタント、と名乗っています。
これは商工会か・・・なにかの公的な場所のセミナーに呼ばれたときに、付けていただいた肩書なんですよね。
資格としては、販売士(二級)、商業施設士、商品装飾展示士1級(マイナーだけど、結構取るのが難しい国家検定)などを取得してますが、なにしてくれる人か、ピンとこないじゃないですか。
なので、今のところ、「お店が売れるようにするサポートを、全方向からするよ!の人」の意味で「小売店コンサルタント」を名乗っています。
経営コンサルタントだと、数字も含め経営全般にアドバイス、助言をしてくれる人。
私のように、小売店に特化していると、小売店コンサルタントと名乗ったりしますし、美容に特化しているなら美容コンサルタント、SNSなどの販促技法に特化しているSNSコンサルタントなんて名乗っている方もいます。
要は〇〇コンサルタントの「○○」に詳しくて、その分野でアドバイスしますよー、というのがコンサルタントだと思っていただいてよいかと思います。
コンサルタント、って何してくれるの?
コンサルタントがしてくれること、それは「助言、アドバイス」です。
中小企業診断士をとっても、税理士さん、弁護士さんのように「専有業務」がないので、決算書を作るとか、何か成果が残るものを作ってくれるわけではありません。
中には、私のように、デザインをしたり、POPを書いたり、通販のセールスライターを書いたりしますが、それはコンサルタントのしごとではなく、デザイナー&セールスライターとして、別途お金をいただいているので、コンサルの仕事ではないです。
強いて言うなら、今後、クライアントさんの事業計画に必要なので、補助金の申請書等を書くくらいでしょうか。
本来の仕事は、その専門としている領域のことについて、クライアントさんがわからないところ、どうしたいいか知りたいところについて、助言、アドバイスをするのが仕事です。
コンサルタントを利用しないほうがいい人1
コンサルタントを利用しないほうがいい人の1番目は、自分で判断できない人、決められない人です。
コンサルタントは、助言をしますが、それを聞き入れて実際の行動をするかしないかは、経営者(もしくは聞く人)の判断です。
コンサルタントも、クライアントさんに失敗してほしくないので、経験上、こうしたほうがいいよ、という精一杯の助言はしているはず。
でも、一寸先の未来で確定していることは何一つありません。
例えば2019年までは、オリンピックもあるし、観光や飲食に力を入れましょう!と事業拡大させたコンサルタントが多かったと思います。
しかし突然こんな世の中になってしまいました。2019年の時点では誰もそんなことを思っていなかったと思います。
コンサルタントの助言を聞いた上で、きちんと自分で判断し、責任を取れる人はコンサルタントを利用したほうがいいですが、そうでない人は、まずは自分で判断できるようになってから、アドバイスを求めたほうがいいです。
過去にお会いした方でも、開口一番
「お嬢ちゃんのお手並拝見させてもらうよ」
という方がいらっしゃって、
「お店のお困りごとと、何を売っていきたいのか、主力商品にしたいものがなにか、教えていただけますか」
と聞いたら
「あんた呼んだらなんでも売れるんだろ、売れるようにしてよ。さあ!何が売れるんだか、言ってみろ」
と言われ、うーん、ちょっと違うんだよな−、ということがありました。
コンサルタントを利用しないほうがいい人2
一方で、何でも自分で決めたい、やりたい人、もコンサルタントは利用しないほうがいいです。
1と矛盾するかもしれませんが、経営的に見て、今は黙って現状維持をしましょう、と言われても
「いやいや、新規事業やりたいんよ!」
とか、
「人に書かせた文章じゃ不安だから、セールスライターが書いた文章じゃなくて、俺が書いた文章で広告を出したいんだ」
という方。
意思が強く、一代で成功されてきた方に見受けられます。
最終的にGOするのはご自身なので、構わないのですが、それだけ強い意志があるのであれば、コンサルタントは不要かと思います。
コンサルタントを利用しないほうがいい人3
まだ自分でなにもやっていない方。
これは間違いありません。
なぜなら、自分でコンサルタントの良し悪しが判断できないから。
これは起業系のコンサルタントを前提とした話なのですが、起業初期からコンサルタントの元で勉強されると効率が良さそうに感じます。
私も「雑貨屋さんをやりたい人向け」の講座をやっているので、準備のために「勉強」するのはいいと思うのです。(正直、えー!なんでなんにも準備しないで、お店持っちゃったの?!という人もいるので)
しかし、コンサルタントも玉石混交。
起業コンサルタントは一番オイシイので、結構やりたがる人が多いんです。
見込み客は、今、勤めていて世間(起業の現実)を知らない、けど安定収入やボーナスがあるからパカパカお金を使ってくれる人だから。
だから、なんにも実績がないのに、自分が起業するのに「起業コンサルタント」として独立したり、します。
そういうカモ扱いされないために私がオススメしているのは、気になるコンサルタントに出会ったら、無料のメール講座やブログ、noteなどを読んで、書いてあることを実行してみること。
例えば、すごい人見知りの方が、
「毎日渋谷に立って100人の人と名刺交換したら、新規客に出会えますよ」
という趣旨のコンサルタントに依頼してしまったら、地獄です。
また、超絶文字を書くのが苦手な人が、
「まずは、SNSで1000投稿しましょう!自ずとフォロワーが増えます」
のようなコンサルタントに指導されても、キツいですよね。
実際私のお客様でも
「以前のコンサルタントには毎日売上の報告をさせられ、目標にいかなかったら叱責されてトラウマ」
という方もいます。
このコンサルタントの方がいたところは、それが普通だったのかもしれません。
しかし、このお客様は地方で、ネットショップも併設しており、月間、季節でも波があるお店だったので、一日単位で見てもあまり意味がありませんでした。
そうなってくると、目標が一日単位が大事なのか、もっと長いスパンで見たほうがいいのか、変わってきますね。
まともなコンサルタントであれば、量の多い少ないはあっても、どういうことをオススメしているか、などを発信しているはずなので、発信物をしっかり読んで、自分がそのやり方に共感できるかをしっかり見極めたいです。
あとは、申し込む前にちゃんと本人に会ってみることも大事です。
それで、合う合わない、うまくいった、うまくいかなかった、を判断することも大事ですよー。
コンサルタントを利用したほうがいい人
上記に挙げた3つの逆、といえばそうなんですが、わかりにくいのでまとめると
・アドバイスを受けた上で、きちんと自分で判断できる人
・多少でもアドバイスを聞き入れる余地がある人
・今までで自力である程度やってきて、どうしてもうまくいかないことがある人
です。
今まで自己流でやってきて、小さくは成功している。けど、あと一歩、なにかがうまくいかないとか、もう位置段階違う階段を登りたい!
という人は、いいと思いますよー!
自分が見えなかった視点でアドバイスもらえる、弱い分野に見識がある人と、ご自身経営判断があわさって経営できれば、百人力です!!
まとめ
自分が知らない部分にアドバイスをもらう。というのはコンサルタント利用のひとつになりますが、もし「利用しないほうがいい人」に当てはまりそうであれば、もう少し自力でやってもいいと思いますよ^^
もし私にご興味が・・・という方はまずこちらからメール講座にご登録いただけるとうれしいです。