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鬱になりかけた私が家事代行に助けられた話

こんにちは、愛花です。
今回は鬱になりかけた私が家事代行に助けられた話をしようと思います。

包丁を手にする自分

当時の私は生きる気力がなく、包丁を手にしたのは学生時代から二回目でした。
大きな悲しみを手に入れて、これから同じような悲しいことがどんどん起きるのに、なぜそれを知りながら生きていかなきゃいけないのか疑問だったのです。
ただ包丁を手にして思ったのは家族や親友のことでした。
こんな私にも大切な人はたくさんいるし、その人たちが私が死ぬことで私と同じぐらい悲しみ、さらに大切な人たちにも死を決意させるわけにはいかないなと思いました。
そう思ったら「今ここで死ぬことはできない」という結論に至り、包丁を置いていました。

さて、どう生きよう

周りを悲しませたくないと思ったら死ぬことはできないという結論までは至りました。
でも、そうするとこの悲しい人生をなんとか生きていかなければなりません。
そのときの私は何もする気がなく、食事する気も起こりませんでした。
強い悲しみを感じたせいか、常にパニック状態みたいになっていて睡眠も一切取れませんでした。
食事も睡眠もできないのに、したいことも全くありません。
私は個人事業主だったので、仕事は家できちんと行っていましたが、ただただ暇な時間が続きました。
暇なのに家事も掃除もする気が起きず、ずっとベッドで「これからどう時を過ごせば良いのだろう」と考える日々でした。

汚くなってゆく部屋

汚くなってゆく部屋のイメージ

そんな生活を続けているともちろん部屋は汚くなっていきました。
昔は床に物は置きたくないと思っていたのに服が散乱し始め、それを片付ける気力も出ません。
ただそのとき強く思っていたのは「これを片付けてどうなる?」という気持ちでした。
片付けはそこまで嫌いじゃなかったのですが、生きたくない私には「この洋服を片付けてどんな幸せが手に入る?」という疑問のが強かったのです。

そうして泥のように1ヶ月ほど暮らしていたら、だんだん睡眠も取れるようになり友達とも遊ぶようになっていました。
ただ家に帰るとそこは独房のようで、外では無理矢理キラキラと過ごしていた自分が嘘のように黒い未来について考える場所となっていました。
でも私はその場所が嫌いではなくて、誰にも邪魔されずしっかりと現実を受け止められる素敵な場所だと思っていました。

ただ、片付けや掃除をしない日々を続けていたら水回りが非常に汚くなってきてしまいました。
「使っていなくても水回りは汚くなるんだな」と実感したのもこのときです。
少し鉄のような臭いを感じるようになり、これはいい加減に掃除しないとと思い始めていましたが、一向にやる気は出ませんでした。
人生に絶望しているのにこんなところで嫌な気持ちになりたくないし、掃除をした後に「私は何をやってるんだろう」とさらに気持ちが落ち込んでしまうのではと思いました。
この時にふと思ったのです、家事代行を頼んでみようかなと。
もうこの汚い部屋を誰に見られてもいいし、見られたことで恥ずかしさが出るならその気持ちを胸に片付けを始められるかもしれない。
家に人を入れることで何か変わるかもしれない。
家事代行は必死に安いプランを探して、5000円ほどで頼んでみました。

家事代行で見えた光

家事代行に来てくれた女性はとてもいい人で、部屋を見て何も言わず作業を開始してくれました。
何を用意してくださいなどと指定はなかったので、ひとまず掃除に便利そうなものを少し買っておきました。
2時間ほどの家事代行だったので、私はリビングでパソコンを開き仕事をしながら待っていました。
途中で「これ使っても大丈夫ですか?」という確認をしてくれる以外は話しかけられず、最後も「完了しました、ご依頼ありがとうございました」というあっさりした挨拶で帰られていきました。
実は家事代行を依頼した後、ぼーっと綺麗になった水回りを見ていたのを覚えています。
自分の中では嵐のように去っていった家事代行で、あっという間に最近の大きな悩みが解決してしまったことに驚きを感じていたのです。
ここで感じたのは「実は私が悩んでることなんて小さいことなのかもしれない」ということでした。
今回はお金とサービスを使って解決してしまいましたが、そのような形で小さな悩み一つ一つを解決していくことは実は大した労力じゃないのかも
そう思えたのが実は家事代行でした。
あと大きかったのは、「本当に辛い時はお金を使って解決をしてもいいんだ」と思えたことも非常に良かったです。
なぜか日本人って「お金を使って解決すること」に対して嫌悪感だったり嫌な気持ちを持っている人が多いと思います。
私は「そんなことないけどな〜全然お金使って解決したいけどな〜」と思っていたのですが、実際本当に困っている自分はお金で解決しようと思えませんでした。
当時すごく不思議な気持ちだったのですが、結果勇気を出してお金とサービスの力を借りて自分を手助けしたことが「全く悪いことではなかった」という実感を得られたのです。

鬱になりかけた期間を超えて

実はこの期間は私の中ですごく思い出深く、今考えても泣きそうなくらい精神状態が悪化していました。
病院に行っていたら何かしらの病名はいただいていたと思います。
もちろんこの期間では家事代行以外でもたくさんの思い出がありますが、今回は私を救ってくれた1つの中に「そういえば家事代行があったな…」と思ったので家事代行にフォーカスを当てて書いてみました。
もし今、同じような状況の方がいらっしゃるなら、家事代行とは言いませんが何か自分を手助けできるようなサービスを一度使ってみてほしいと強く思っています。
自分の力だけでは解決できないことがたくさんあると思います。
本気で「自分の力では解決できない」と思うから絶望を感じ、その穴から脱出できなくなるのです。
でも、実は些細なきっかけでその絶望感が和らいだり、自分の中で解決してしまったりすることが分かりました。
実際にそんな些細なサービスでそういった精神状態が回復するかは分かりませんが、自分の悩みが小さかったと思えるくらいたくさんの人やサービスに関わってみてください。

そんな今、私は人々の暮らしをよくするためのメディアサイト、Good Life Spaceを運営しています。

https://good-life-space.com/

自分の家を綺麗にしたり、何もないスペースを確保するだけでこんなにも気持ちがスッキリして、「ここには何を置こう」「いつかはアロマもやりたい」みたいな娯楽を楽しむことができるんだと実感した私が運営しています。
正直部屋を掃除することに意味を感じていなかったのに、今こうしてお家のスペース作りに関して記事を書いてると思うとたまに不思議になりますが、しばらくあの時の私は戻ってこないでしょう。

今現在普通の暮らしができないみなさんに、ぜひ一歩踏み出していただきたいと思って書きました。
もしこの記事が少しでもお力になれたのなら、私がすごく喜びます。


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愛花(Aika)
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