長男から見た世界のこと
我が家の長男は6歳。4月から小学生になる。
我ながら、素直で良い子だなあと思う。
私のせいで怒りっぽいところもあるけれど、人懐っこいし、なんでもよく食べるし、よく寝てよく遊ぶ。
特段何か人と違うところがあるわけではないし、秀でたところがあるかと聞かれると難しいけれど、自分が好きで人が好きで、毎日にこにこ笑って面倒見がよい。
よその子はひとことで「こんな良い子だね」と言えるけれど、自分の子どもはどう捉えていいかわからない。
次男についてはまた別の機会にするとして、今日は長男のことを書く。
レゴが好きで、何かを見たり学ぶとレゴで再現するのが好きだ。
先日ミラーレスカメラを出したとき、生まれて初めてきちんとカメラを認識した。私が用事を終えて子どもを迎えに行き帰宅したら、すぐにレゴのところへ行って、
「ママ、カメラ僕もほしいから作ってみたよ」
と見せてくれた。長男のものごとを捉えて再現する力に改めて感動した。
これは3歳ごろに作ったトナカイ。
私は立体的な把握力がてんでないので、きっとパパゆずりだね、なんて話をした。興味があることへの集中力と吸収力がピカイチで、自分のやりたいことがはっきりしている。
レゴはたいていのものはひとりで作る。
先日工場見学へ行ったら、帰宅してすぐ工場を再現しようとしていた。
あの一瞬で工場全体の流れをなんとなく把握しているのか。
母より多角的にものごとをとらえられる長男から見た世界は、モノとモノの組み合わせがしっかり見えているようだ。
レゴのほかにも空き箱や折り紙やおもちゃや、いろいろなものでその日見たもの聞いたものをあらわそうとする。
彼はキュートなものも好きだ。
赤ちゃんのころからままごとが好きで、今はネイルやプリキュアにもハマっている。
私が前髪を切ったりネイルを変えたりするとすぐ気づいて「かわいいね」と言う。
ちょっとおしゃれをがんばった日なども気づいてくれて、帰りのバスの先生に
「今日ママのお洋服かわいいから見ていてね」
と伝えてくれているらしい。
「かわいい」も「かっこいい」も分け隔てなく愛するその姿勢が、素敵だなあといつも思う。
4月から小学生。
いったいどんな道を歩むのだろう。
どんどん私の手から離れ自分で道を拓いていくことが、希望であり心配でもある。
親として願うのは、ただただ幸せが多い人生であってほしい、それだけだ。
何かあったとき、自分の力でがんばれる。そうして自分の力で幸せをより多く掴み取れる人間であってほしい。
……とは思うけれど、あんまりああしてほしい、こうなってほしいと何かを決めつけないようにしたい。けれど、どうかずっと幸せでいて。
「ママがいい、大好きだよ」
と抱きしめてくれる小さな手も、もうすぐに離れて「うるさいなあ」なんて反抗期がくるのだろうか。
いろんな段階でさまざまな悩みを抱えるだろうけれど、生まれてきてくれたからこそ持てる悩みで、それがどんなにありがたいか知っている。
明日も明後日も何年先も、楽しみだね。
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