なぜ整形外科?湿布を貰ったところなのに
こばです。
疑問に思ったことはありませんでしたか?
整形外科ってなにって?????
目を治す = 眼科
耳・鼻を治す = 耳鼻科
肌を治す = 皮膚科
口を治す = 口腔外科
内蔵を治す = 内科
わたし達がカラダを治療したい。と思った時
基本的にはその専門科のお医者さんに見てもらうと思います。
しかし、整形外科・・・・何を治すか分かりますか?
ということで、今回はざっくりと昔と今の整形外科についての話です。
参考までに歴史をお話すると
日本に近代整形外科が導入されたのは約100年前
骨関節結核
小児マヒ(ポリオ) などで
手足や背骨が変形した若い人が主な患者だったそうです。
曲がったカラダを治す外科だったので
「整形外科」という名前が付いたそうです。
文字通り「形を整えて」いたのですね!
※診療科の名前として「運動器外科」も候補にあったそうですが、
ギプスを巻いたり引っ張ったりと変形したカラダを矯正する外科なので結局は整形外科になったそうです
そして、明治時代
結核は抗生物質で
ポリオはワクチンで治るようになりました。
しかし、産業や工業が発達したことで
工場でのケガや自動車事故が増えてきました。
高度経済成長から20世紀の終わりまでは
働く人のケガや事故、スポーツ外傷などが整形外科の主流だったそうです。
そして、現代
高齢者が圧倒的に増えました。
加齢による運動器の変性、変化に伴う障害が大きな課題となり、2018年のデータによるとNTT東日本関東病院の整形外科の入院患者の85%は高齢者だったそうです。
若い人に手術をして治ればそれっきり。という時代から
高齢者の数が増えて、運動器疾患で繰り返し来院をするという新しい時代に入ったようです。ですので、膝に貼る湿布も貰えるんですよね!
ー外傷から加齢によって起きる障害への変化
病院に通っていらっしゃるお客様にお聞きすると
そのほとんどが整形外科に行かれていました。
主に膝、腰、肩の関節の痛み対策です。
超高齢化社会を迎えた日本において整形外科は、かつて候補に上がっていた「運動器外科」という名前がふさわしくなってきたように思います。
かつては整形な外科していた整形外科も
患者さんの変化から対応が変わった
でも、名前は変わっていない
というところが、整形外科なのに湿布を貰える話でした。
こばでした!
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