ウイキペディアに書かれたこの三好達治と佐藤春夫のエピソードは何度読み返しても可笑しい。
しかしウイキペディアだけに頼るのは剣呑だ。鈴木三重吉の場合、
とあり、河上らくとは結婚しなかつたかのような説明になっている。小山文雄の『大正文士颯爽』(講談社、1995年)によれば、そもそも楽子は小宮豊隆の紹介で三重吉の許に出入りするようになった小説家志望の青年の娘で、「三重吉全集」出版の事務ともつかず、家事のお手伝いともつかず住み込むようになった女で、遊びに来た北原白秋が一目で好きになり、嫁に貰う約束をしていた。
その楽子の妹ふゆ子とみつ子も三重吉に引き取られて、十三歳のみつ子に小島政二郎が惚れて大きくなったら妻にすると決めたものだから、小島政二郎には「十三歳子」とあだ名が付いたという。
なんとも乱れていらっしゃる。その小島政二郎のウイキペディアには、
とあるから何ともおかしい。谷崎の「実事(夫婦でない男女の情交)」が文壇における公然の秘密とはいささか大げさではなかろうか。初期作品を順に読んで行けば、何をいまさらと云う話ではなかろうか。
そういえば北原白秋も、
とお盛んである。無論石川啄木や永井荷風のグズエピソードはまだウイキペディアには書き込まれていない。今のところ、
南方熊楠か!
裸なのに学帽だけ被っとったんか?
金魚死んじゃう。
いや、警官!
漏れるって。
大雪が止んだ後、床屋に行き散髪するが釜が割れてよく濯いでもらえず、石鹸の泡をつけたまま歩いて古書店を回った。銀座でフランスパンを買うが、その散歩中に神経衰弱のような気分で苛立ち、有楽町のプラットホームからガード下の通りに向って小便をかけた。
いや、どうかしている。この梶井基次郎の記事が秀逸だ。
って子供か!