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読書記録・池谷裕二 著『進化しすぎた脳』

脳科学を学ぶ入門書だと聞いて読んでみました。
今年、読んで本当に良かったと思う1冊です。

今年から読書をするときにメモを取るようにしています。
以下が今回の私のメモの抜粋です。

〇 脳は思う以上に体の影響を受けている
体に合わせて、脳も進化している。
つまり、身体能力を上げれば脳も?

〇 人は言葉の奴隷
考える、想像する、判断する、
これらの多くは言葉に依存する。
どの言語を使うかによっても思考は束縛される。

〇 言葉→心→汎化
人に心があるのは言葉があるから。
言葉があるのは、おそらく汎化するため。
汎化することで物事の規則性を見出し、
未知の状況にも応用が利くようになる。
言葉や心は我々の適応力を上げるために身に付けた生存戦略。
物事の規則性を見つけるため、言葉を知らなければいけない。

〇 人間の記憶は曖昧だから応用が利く
鳥は記憶が写真のように正確だから融通が利かない。
人の脳に行く外部情報は全体の3%、
97%は経験や想像で組み立てられる。
私たちの見る景色は絶対ではない。
だから覚えるのに時間が掛かるし、忘れ、勘違いする。

などなど。
もっとメモはありますがこの辺で。
2007年に出版された本ですが学んだことは多いです。


ずっと、この世の良いことも悪いことも、何もかも、
ほとんどが頭の中が原因で起きていると感じていました。

私たちはあらゆる想像を働かせ、
神話だとか、宗教だとか、哲学だとか、
言葉を捏ね繰り回し、
想像を発達させ、
怒り、悲しみ、喜び、愛するのだ。
と、考えました。
何かや誰かを攻撃する意図はありません。

平和な世を目指すのなら、
我々が学ぶべきはこの頭の中だと思うのです。

現実に起きていないことを現実だと
信じ込む病の存在を知りました。
統合失調症といって、100人に1人くらいかかるとか。
結構多い数字だと思います。

これを知って、
なるほど!と腑に落ちたんです。
ネット上や現実世界で起こるいざこざの多くはこれじゃないかなと。

そしたらそれに応酬しても仕方ないんです。
病ですから、
「なんで風邪ひいてんだよ!」
って怒っても仕方ないのと一緒です。

病なら治療すれば良い。
早めに対処できるならすれば良い。

この原因の全てがハッキリ分かってるわけではないのですが、
ストレスが原因の一つであるのは間違いないようです。

じゃあストレスを過度にためないことが大事なわけで。

私たちの脳は思うほど強くない。
嫌だな、辛いなという気持ちが強いと
私たちの行動を左右する脳が疲れてしまうのです。

だから、この脳の仕組みを知らなきゃいけない。

ストレス掛かり過ぎてるかなと、
日頃から自分の体に、脳に、
様子を窺っていかなきゃいけない。

私たちの脳は元々が完ぺきではない。
だから、しょうがないねと笑って、
自分にも周りにも、優しく。

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