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「みんなに幸せになってほしい」福祉の世界に魅せられた、misatoさんの人生観とは

今回お話を伺ったのは、キャリアスクールSHElikes(以下、SHE)で勉強中のmisatoさん。(@misato______s
misatoさんの人となりを探るべく、インタビュー前に人生の転機を伺いました。

挙げていただいたのは、「中学1年で福祉の仕事を目指したこと」。
そして「SHEに入会したこと」。

詳しく伺うと、misatoさんには『みんなに幸せになってほしい』という、大きくてあたたかい野望が!そこには、福祉一筋でキャリアを築いてきたmisatoさんならではの根拠がありました。


福祉の道を目指したきっかけ

大学

(学生のころ、水俣病の研究をされていたそうです。お写真を拝借^^)


ーー福祉の仕事を目指されたきっかけは何ですか?

「中1のときに祖母が倒れて、介護が必要になってしまったんです。母が介護の仕事をしていたので、祖母を介護する姿を間近で見ていました。すごく上手に話を聞く姿を見て、すごいなと思ったことがきっかけです。」

ーー福祉が身近にあったのですね。その後、本格的に勉強を始めたのはいつですか?

「高校1年生です。」

ーーすごい!高校から?

「はい。私は新潟出身なのですが、当時福祉科がある高校がひとつしかなくて。そこまで通っていました。大学でも福祉科に進み、社会福祉士の資格を取るための勉強をしました。」

ーー福祉の仕事がしたいと思ってからは、夢に向かってまっすぐ進まれたんですね。

「先ほども言ったように、母が福祉の仕事をしているので家族からの反対はありませんでした。友達からの反対も……なかったですね。福祉の道を目指して長いので、周りは同志ばかりで(笑)。」

ーーそうか!福祉の仕事は”大変そう”と思う方が多い印象があって、誰かに反対されなかったのかな?と思っていました。

「反対はなかったです。福祉の世界に浸かってしまっているというか。だから、社会に出てからびっくりして。」

ーーびっくりというのは?

「今おっしゃったような、"福祉の仕事は大変"という世間的なイメージは、社会に出てから知りました。福祉以外の仕事をしている人から『大変だね』と言われることが多いんです。『他人のオムツを替えるの気にならない?』と言われたこともあります。」

ーー『大変だね』と言われて、答え方に困りませんでしたか?

「はじめは困りました(笑)。ただ、私にとってはそれが"普通"なんですよね。他の業種の人が仕事をしているのと同じように、私も仕事をしているだけで。私が思う福祉と、世間のイメージとのギャップは、今も感じています。」


働きながら生まれた心境変化

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(福祉の仕事では、ご高齢の方の支援が多かったのだとか。)


ーーとはいえ、実際に働くと大変なことも多いのでは?

「たしかに、勉強していたときとは違います。たとえば利用者さんの対応ひとつとっても、一人ひとり違うからむずかしいんです。

勉強してわかることより、勉強しただけではわからないことの方が圧倒的に多い世界だなと思います。人相手なので、正解がないというか、終わりがないというか......。」

ーー『正解がない』ことの大変さは、接客をしているのでよくわかります……。

「本当に『働きながら日々勉強!』というかんじです。実は、働くなかで自分がやりたい福祉のカタチが結構変わってきました。」

ーーおお!具体的には?

「私にとって、福祉の世界の入口は"介護"でした。母が介護する姿を見ていたので。

ただ、働くなかでいろいろな"ギャップ"を感じるようになりました。『介護以外で福祉の仕事ってあるのかな?』と考えたときに、大学のころ勉強していた地域に出て行う福祉(地域福祉)や、今働いている障がい者福祉の分野を見つけたんです。来年からは、障がい児が相手の仕事をします。」

ーーまた新たな分野で活躍されるのですね。ちなみに、misatoさんが感じたギャップは何だったのですか?

「大きくふたつあります。ひとつは世代間ギャップです。支援員の今は、40代~70代くらいの利用者さんが相手なのですが、私との世代間ギャップはもちろん、利用者さん同士のギャップもあって。これが大変なんです。」

ーー一人ひとりに応える仕事で、それは大変そうですね。

「もうひとつは、施設の経営者の意見と現場の意見とのギャップです。現場から意見を言っても、上からは『こうでいいでしょ』と言われることもあります。このギャップを埋めていかないと、この先福祉の現場の改善はないなと思っています。」


SHE入会後も、福祉への想いは変わらず

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(SHEでmisatoさんに出会えたこと、とても嬉しいです♪)


ーー話を伺っていて、misatoさんは今までに感じたさまざまなギャップを埋めようとされているのかな?と思いました。これは、SHEに入会した理由と関係があるのでしょうか?ふたつめの人生の転機だとおっしゃっていましたが……。

「それが、入会の直接的な理由ではないんです。今はwebデザインなどで福祉を伝えたいと思っていますが、SHEに入会したころは福祉以外で転職を考えていて......。」

ーーえっ?キャリアチェンジも視野に入っていたのですか?ここまで『福祉一筋』だったので、少し意外です。

「今伸びているweb業界を勉強しておけば、とりあえずなんとかなるかなと思って。SHEはインスタの広告で見つけて、単純に『デザインかわいい!こういうものを作りたい!』と思いました。」

ーーSHEの世界観は本当にかわいいですよね。でも......結局、転職先は福祉業界なんですよね?

「はい。SHEで勉強を始めてからも、いろいろ自分のことを考えていました。結果、『福祉を続けたい』と思ったんです。」

ーー気持ちが福祉に戻ったのは、何か理由が?

「SHEに入る前から転職エージェントの方にも相談していたのですが、勧めていただいた仕事がピンとこなくて。たとえば、月曜から金曜の仕事を紹介いただいても、その環境で働ける自信がないんです。」

ーー福祉はシフト制の仕事ですものね。

「そうなんです。私にとっては月曜から金曜まで、同じ時間に働く方が大変な気がして。あとは単純に、勉強も仕事も福祉しかしてこなかったので『今やめたらもったいないな』という気持ちもありました。」

ーー『もったいない』ですか......すごいなぁ......。

「そうですか?(笑)」

ーーそうですよ!本当に真剣に取り組んでいないと『もったいない』と思えないだろうなって。長く福祉と向き合ってきたmisatoさんだから、言える言葉だと思います。

「ありがとうございます。来年からは福祉のなかでも違う分野で再スタートです。」

ーー少し話は逸れますが、たまたま今、サービス介助士の勉強をしているんです。とくに印象的だったのは、『福祉は弱者のためのものではなくて、すべての人が対象である』という考え方でした。misatoさんの話を伺っていても対象者がさまざまで、本当に広い業界だと感じます。

「たとえば、私が学んだ地域福祉は『助けを必要とする人と地域住民をつなげる』分野です。まちなかの”認知症カフェ”や、障がいを持っている方の買い物に同行すると言うと、わかりやすいでしょうか。あとは小さい子どものお母さんたちの教室も、広い意味で福祉なんです。そう考えると、福祉はすごく身近になると思います。」


福祉一筋の生き方から生まれた人生観

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(misatoさんの言葉で、「福祉」が近い存在になりました!)


ーーでは今後は、『日常に近い福祉もやっていきたい』という思いも?

「いやっ......そういうのは全然なくて。」

ーーあれ、そうなのですか?

「『この分野をやりたい!』というものはないんです。ただ……福祉の基本的な考えである『自分たちがどうやったら幸せに暮らしていけるか?』を考えられたらいいかな、と。」

ーーなるほど......。広い考え方だ……。

「大げさかもしれないんですが、もう本当に……みんなに幸せになってほしくて(切実な表情)。」

ーーわ~~素敵です……!どのような想いから『みんな幸せになってほしい』に行きついたのか気になります!

「そうだな......。むずかしいですね......。私の彼氏がHSPなんです。最近耳にするようになりましたが、いわゆる”繊細な人”で。ものごとが長く続かないときもあるんですけど……それっていろいろあるじゃないですか。そういう人たちも含めて、『幸せになったらいいよね』というかんじです。強い弱いじゃなくて、みんな。」

ーー(画面越しに思わず拍手……)

「なんだか恥ずかしいですね(笑)。」

ーー本当に素敵です……(言葉にならない)。私が勉強していた分野(芸術)にも同じような考え方があって、当時は感銘を受けました。今そのときと同じ感覚です……。HSPだけでなく、なにかの性質を持つ理由って絶対にあるじゃないですか。本人が気づいていない場合もあるし。だから、「長続きしない」などの表面だけを見て判断するのは違うなと思っていて......。

「うんうん(何度もうなずきながら)」

ーーものすごく頷いてくださってる(笑)!
本当に、それぞれの違いを認め合える世界になったらいいですよね。

「そうですね。そしたら争いごともなくなりそう。」

ーーそうですね。いや......本当にみんな幸せになってほしい......。

「ほぼ初対面で、すごい深い話してますね(笑)。」


misatoさんが目指すものとは

幸せ

(misatoさんが最近幸せを感じたときの1枚を拝借。久しぶりに彼と横浜を散歩したそうです♡)


ーー深い話をお聞かせいただいて、ありがとうございます(笑)!
最後に、misatoさんの今の目標を教えてください。

「webのスキルと福祉をかけ合わせたいと思っています。特に興味があるのは、SNSでの発信です。福祉の仕事をしている人はIT系が弱くて、ようやく少しずつ発信される方が出てきたようです。私のロールモデルは、まだいないんですよね。いないからこそ、私がロールモデルになろう!と密かに狙っています(笑)。」

ーー狙いましょう!『web×福祉』はmisatoさんだからこそできることだと思います!!

「いやでも……なるかわからないですよ(笑)。ただ、なれなくてもロールモデルを目指すこと自体、楽しいかなと思います。」

ーーSHEに入会して1ヶ月経ちましたが、webの勉強は楽しいですか?

「楽しいですね!デザインを自分で作ることが楽しいです。福祉の仕事はどうしても人に合わせることが多いので、自分が作る経験はあまりなくて......。作ることが楽しいと思える自分も、おもしろいなと思います。」

ーー自分の表現したいことをそのまま反映できるのは楽しいですよね。

「フォトショップと友達になりたい(笑)。あとは単純に、SHEに入っていろんな考えを知りました。受講中の方も卒業生もすごいじゃないですか。夢を実現している方ばかりで。本当に刺激になる環境に身を置くことができたなと思います。

福祉は『多様性』を基本としています。そもそもいろんな考えを知っておかないと受容できないと思っていたので、SHEに入って、見る世界が広がっています。これから自分が変われそうです。」

ーーmisatoさんと一緒に、私も自分が変わることを楽しみたいと思います。今日は本当にありがとうございました!


インタビューを終えて

misatoさんの『みんなに幸せになってほしい』という想い。

あらゆる福祉を学んできたからこそ、「自分たちの幸せを考える」福祉の根本的な考え方がそのままmisatoさんの人生観になっていると感じました。「みんな」という言葉を漠然と使うのではなく、根拠を持って使える同世代はなかなかいないのではないでしょうか。


▽misatoさんが影響を受けた1冊

「こんな夜更けにバナナかよ」 著:渡辺一史

本


▽misatoさんのことをもっと知りたい方はこちら!

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