"20代で得た知見"
いつもとは少し違った読書感想文的な感じで。
最近、本が読みたくてもあまり時間が無くて読めていない。
2週間ほど前、ずっと読みたいと思っていた"20代で得た知見"を読み終えた。
その中からいくつか印象に残った言葉を挙げていく。
加えて少し自分の考えていることについても書けたらなと思う。
p.20
「言葉より行動で人を見よ」
言葉というものは、「言葉は凶器にもなる」というくらいすごく重みのあるものだと思う。
でも、それに踊らされてばかりでは気持ちは持たなくなってしまう。
口ではなんとでも言える。
それよりも行動を見よう。
いくら思っていても行動に起こせる人が凄いと思う。
自分が思うには、その人の人柄は顔に出ると思う。それは感情がわかりやすいとかじゃなくて、人柄そのものがその人の顔に出るということ。
優しそうな人、自信に満ち溢れた人は、真顔でも少し口角が上がっていたりするし、逆に、普段から思い詰めてたり、余裕のなさそうな人は、口角が下がっていたり目に力がなかったりする。
口の達者な人間じゃなく、行動、オーラから滲み出るような人間になりたい。
実際、noteでつらつらと綺麗事ばかり並べている自分はまだまだだなと感じる。
p.23
「好きな場所で、好きなことを、好きなだけしている。そんなあなたを好きになってくれる人を一番大切にしたらよろしい。背伸びした自分を好かれたって、もはや仕方ない。遠慮したって、いつまでも埒が明かない。等身大で嘘を吐かず、隠さず、堂々と暴れる。好き嫌いはっきりさせる。」
ありのままでいること。
簡単なようで難しい。
歳を重ねて、経験を積むにつれて、ひとつの事をするにしても色々なことを考えてしまう。
そうじゃなくて、自分に素直に従うことが大切なんじゃないか。
それを認めてくれる人を大切にすればいいと思えた。
p.87
「言葉を粗末に取り扱う人は、仕事も人間も粗末にする。」
やはり言葉は大事。
根っからの良い人は、言葉遣いも綺麗。
でも、意識的に綺麗な言葉を使おうとしている人も素敵。
友人の中に、人に対して「お前」と絶対言わない人がいる。みんながあだ名で呼んでいたりしても、基本的には名前で呼んでる。
なんか素敵やなぁって。
そこから少し気をつけるようになった。
人って自分の名前にはやっぱりこだわりとか大事にする気持ちっていうのが間違いなくあるはずやから、その名前を呼んであげることも大事なんじゃないかって思う。
p.89
「与えて与えて与えて、返ってきたらラッキー、くらいでいいよ」
人っていうのは自分の得を求めてしまうもの。
何かをすれば見返りを求める。
人に与えるという行為に幸せを感じれるようになればもっと人生は華やかになる。
p.172
「どうやら死は、こちらが望んでいない時、いきなりやってくる。どれだけ丁寧に暮らしていようが誠実に生きていようが、人間はいきなり死んだり、あっさり殺されたりする。」
まだ自分はこういうことを経験したことがない。
もう経験している人もいるはずだし、いずれ感じることになるとは思う。
人はいつ死ぬか分からない。
それは自分も含めて。
近畿大学の卒業式でスピーチをした本田圭佑も同じことを言っていた。
「人はいずれ死ぬ。」
これは人類の不変の真理で、永遠と変わることのないもの。
だからこそ、周りの人も自分も大切にしなくちゃいけない。
まだ生きている間の「あの時こうしていれば」というものはなんとかなる。
その人がいなくなってしまってからだともう遅い。
一生取り返せない。
自分が死んでしまってはどうすることもできない。
人はそれをわかっていても、後悔のないように生きることが本当に難しい生き物ではある。
ことあるごとに「死んでしまっては遅い」と言い聞かせて生きてみる。
p.188
「大人になると、どうすれば傷つかずに済むか、そんな計算ばかりうまくなる。」
まだまだ一人前の大人なんて言える器ではないが、それでもこの言葉に共感することができた。
昔は、自分の好きなことばかりしていて、それが「こどもだから」と許され、自由奔放に生きていた。
今では、協調性だの連帯責任だの集団の中の一人だの、個人よりも全体という全体主義に知らないうちに支配された生活に近づいていっている。日本人の国民性がこういうものだから仕方のないことではあるかもしれない。
だが、初心に帰るということも大切だと思う。
何も考えず、ストレスなんて親に怒られたときに感じる程度で、「そもそもストレスって何、疲労って何」って思えてた頃のように生きられたらいいのかなと思う。
p.263
「『インターネットに大事なことは載っていませんね』」
スマートフォンを持つ人で溢れかえり、様々なSNSが流行っている現代に、多くの人が何か知りたいことがあれば、検索エンジンに頼っていると思う。
自分も完全にその中の一人ではあるのだが、本当に知りたいことはそんなところには載っていない。
単語の意味とかみそ汁の作り方とかそんなことは載っている。
友達の作り方とか異性に好かれる方法とか自信がつく方法とか…。
自分で行動しないと手に入らないものは調べても仕方がない。
なんでもかんでもテクノロジーの力に頼っていては、人としてなにか大事なものが欠落してしまうのではないか。
"20代で得た知見"を読んで、様々な考え方、素敵な言葉に出会うことができた。
何よりもこんな言葉の言い回しができるような余裕のある人間になりたいと感じた。
そう感じたきっかけとなる言葉をいくつか挙げてこのnoteを締めたいと思う。
p.66
「流行より百年先も成立するクラシック」
p.82
「ものすごく悪い出来事が起きたら、第一章終わり、と言いましょう。なぜなら多くの小説もまた、ものすごく悪い出来事を第一章のラストに置くからです。」
p.88
「携帯を握りしめるくらいなら今すぐ、誰かと手を繋いで最寄りの海に飛び込みに行け。」
p.125
「悲しいことに煙草なんて愛煙したってこのご時世、何の得にもならない。
いいえ、煙草が悪いというより私の唇を四六時中塞いでくれる人がいないのが悪い。」
p.268
「寝顔が可愛いとか、寝言が面白いとか、怒ってるところも格好良い、とか。どうしようもないところを褒めた方がよい。なるべく色んな言葉を使い尽くして、なるべくふとした時に、言ってあげた方がよい。なぜならあなたもお相手も明日も生きている保証はどこにもない。本人が格好悪いと思っているところを守ってあげたらよい。」
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