「誰かのために」
誰かの力になることで感じる幸せがある。
この幸せこそが人を輝かせるものなのではないかと、僕は考えている。
◇◇◇
最近、友人が転職活動に際してエントリーシートを制作している。
僕はライターの仕事をしているため、自分の文章を手直しするのはもちろんのこと、他の人の文章を修正する仕事にも携わっている。
その経験を活かし、友人のエントリーシートの校正を行っているというわけだ。
数時間かけておこなう夜通しの会議もたびたびあり、寝不足になることもしばしばだ。
でも、協力して試行錯誤していくのは楽しいし、何より、やるからには最高のクオリティで勝負して、内定を手にしてほしいという気持ちがある。
夜更けに会議を終えたときは睡眠時間の短さに後悔の念は生じるが、それを超える達成感、幸福感があるのもたしかな事実だ。
自身の生活を削ってまでなぜそこまでやるのかと聞かれても、一口に説明することはできない。
ただ、その要素の一つとして、自分の力が誰かの夢や目標の実現の助けとなることに、僕自身が幸せ・やりがいを感じているという事実が挙げられるのは間違いない。
誰かの力になるというのは、本当に幸せで達成感のあるものなのだ。
これは一生を通じて大切にしようと思っている感覚で、僕の人生の原動力にもなっている。
僕の中で、「誰かのために」という気持ちは、「自分のために」という気持ちよりも大きなエネルギーを持っている。
なにも自己犠牲の精神が強いというわけではなく、誰かのためにやることが結果的に自分の幸せにもつながるからだ。
この感覚が万人に当てはまるものなのか定かではないが、もし同じような感覚を覚える方がいたら、それを強く自覚することで、道が拓けていくと思う。
誰かの力になるために、学ぼう。
誰かを楽しませるために、試行錯誤しよう。
誰かを助けるために、行動しよう。
「誰かのために」から生まれる幸福感や達成感は人の原動力となり、その人を輝かせる。
そして、その輝きが、ほかの誰かの道を照らしだす光になる。
これこそ、人の織り成す美しい関係であるはずだ。
人が真に幸せを感じるのは、自分のために死に物狂いで頑張るときよりも、誰かのために充実感を持って力を尽くすときではないか。
僕はそのように考えている。
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