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散文集

10
見たものをそのまま書いただけ あるある
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#詩

愛すべき人々

愛すべき人々

ガラガラの最終電車に揺られながら、甘いもの、買って帰ろうかと話している

舌足らずの、冴えない男子学生が4人、周りに気を使いながら虫を怖がっている

頭撫でられて、短い髪がグシャグシャのまま

バイクでアパートまで送ってくれた彼氏に、大っきい声で、ありがとう!!って言う明るい声

ほんとは欲しいのはこの風船だけど、こっちがいいよ、お兄ちゃん

兄ちゃんが買ってあげるから、高い方だっていいんだよ、本

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走馬灯

「泣き虫毛虫はさんで捨てろ」
泣いている私
気持ちに合う言葉が無い
初めて、世界が 私とあなたに分離された瞬間

じいちゃんが、ボルトの入った重い足で、アスファルトをべったり蹴りながら走る、追いかける、車の来ない道
平たく固まった指先で南京豆をむいてくれる

ねこのガラス細工を割ってしまって、あんまり悲しくて申し訳なくて、わざと、自分のじゃなくて良かったって言った
私はいつも伝えられない
怒られた

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