自分の恋愛パターンがわかる「愛着スタイル」とは?
こんにちは。恋愛メンタル改善コーチのケイです。
今日は、自分の恋愛パターンがわかる「愛着スタイル」とは?です。
恋愛をするとき、人は何かしらのパターンを持っている
実は、人は恋愛するときに「同じようなパターン」で恋愛をしています。
この「パターン」は、食の好みが合うとか、趣味が合う、見た目がタイプ、といったパターンではありません。
人が、人と信頼関係を作るときに、どのようなスタイルで関係を作るか?
という、もっと深いテーマになります。
趣味や笑いのツボよりも大事な恋愛の「相性」とは?
よく男女で会話をするときに、「どんなタイプが好きですか?」と聞くことがあると思います。その時に、このようなタイプを挙げることが多いと思います。
趣味が合う人
笑いのツボが合う人
金銭感覚が合う人
生活リズムが合う人
たしかに「相性」として大事な要素です。
一方で、自分の過去の相手を振り返って、「最初は相性が良いと思って付き合ったのに、悲しい思いをして別れた。長続きしなかった。」ことがありませんか?
実は、一般的に言われる「相性」は、「長続きするかどうか」「お互いを信頼して良い関係を作れるか」とはあまり関係がないのです。
では、本当の意味で「良い相性」を見分けるにはどうすれればいいか?
その答えこそが、「愛着スタイル」なのです。
愛着スタイルとは?
愛着スタイルとは、一言でいうと「人が人と信頼関係を結ぶ時にどういう反応をするのかというスタイル」です。
元々は心理学研究の一つの分野として確立された分野です。
愛着(アタッチメント)とは、特定の他者との間に形成される情緒的な絆 のことを指します。
愛着自体は、さまざまな人(もの、こと、動物など)へも形成されますが、愛着障害における「愛着」とは、生存、安全を確保するために特定の養育者に対して子どもが一方的に形成する絆です。
この絆の作り方が、愛着スタイルと呼ばれるものです。
愛着が作られる時期
生後半年~1歳半の間に愛着スタイルの形成のピークを迎え、その後の社会へのかかわりに影響を及ぼします。
愛着理論を確立したボウルビィは、
と述べているように、幼児期の親とのかかわり方が、その人の愛着スタイルを大きく方向づけることがわかっています。
愛着スタイル4つのパターン
愛着スタイルの全体像です。
愛着スタイルは大きく2つのパターンに分かれます。
不安定型は、さらに3つにわかれます。
それぞれのスタイルをみていきましょう。
①安定型
安定型は、人口の約50%を占める愛着スタイルです。
人間関係において、自分にも相手にも絶対的な信頼を持っており、
人との距離感を適度に保ちながら良好な人間関係を構築できるタイプです。
対人関係における絆が安定している
率直さと前向きな姿勢
安定型と相性が良い人
安定型と相性が良い人は「安定型」です。お互いがお互いを信じている状態なので、基本的に長続きすることが多いです。
また、一度付き合ったら恋愛市場に戻ってくることも少ないので、出会いの場で見つけるのが実は難しいタイプでもあります。
また、安定型は相手の愛着スタイルに大きく左右されることがないので、回避型や不安型とも上手に関係を作ることができます。
ただ、安定型は完璧でない部分もあるので、相手が過剰に回避型・不安型が強いと、安定型で合っても上手に関係を作ることができないことがあります。
安定型のまとめ
人間関係で悩むことが少ない
自分も相手も肯定的にとらえることができる
自分の意見ははっきりと言い、相手の意見も尊敬して受け取ることができる
偽った気持ちを持ち続けることがなく、常にオープン
安定型の特徴をより詳しく書いています!
②回避型
回避型は、人間関係において、親密さよりも距離を求めるタイプです。
親密な状態はむしろ自分のメンタルの重荷と感じやすく、心理的にも物理的にも距離を取ろうとするのが特徴です。
親密さよりも距離を好む
葛藤を避ける
回避型と相性が良い人
回避型と相性が良い人は「安定型」です。回避型は距離を置くことを好みますが、それに対して安定型はブレることなく回避型特有の資質を受け入れることができます。
回避型は、実は人と親密な関係を築きたいと心の奥底では持っています。
ですが、これまでの経験上、人と深い関係になることで傷ついた経験をもっています。そのため、人と距離を置くことが回避型にとっては「安心」する状態になっています。
回避型と相性が悪い人
回避型と相性が悪い人は「不安型」です。回避型は距離を置くことを好みますが、それに対して不安型は距離を近くすることを好みます。なので、一方的に不安型が回避型を追いかける関係になりがちです。
回避型は男性に多く、不安型は女性が多いです。
不安になった女性が、回避型の男性を追いかけるという場面、みなさんもどこかで見たことはないでしょうか?
このタイプは、付き合い始めはお互いをとても魅力的に感じますが、
付き合いが進むにつれて回避型が不安型を避けるようになります。これに回避型が更に不安になり、関係が早期に破滅する、というパターンが多いです。
③不安型
不安型は、人間関係において、親密を強く求めるタイプです。
相手の表情や感情に感情に敏感になり、他の人への気遣いをしがちなタイプです。
人に嫌われていないか、受け入れられているかを過剰に気にするタイプです。
見捨てられ不安を抱えている
すぐに恋愛モードになる
不安型と相性が良い人
不安型と相性が良い人は「安定型」です。不安型は、自分が愛されているか、拒絶されないかをとても気にします。
安定型は、このような不安型のスタイルに対して、不安にならないように親密な状態を維持するようにします。例えば、連絡をこまめにとったり、不安に感じることを話し合ったりすることで、不安型が落ち着くようなかかわりを積極的にすることができます。
一方、不安型が過剰に愛を求める場合、安定型はすべてにこたえることができない時もあります。
不安型と相性が悪い人
不安型と相性が悪い人は「回避型」です。不安型は距離を近くすることを好みますが、それに対して回避型は距離を置くことを好みます。なので、一方的に不安型が回避型を追いかける関係になりがちです。
回避型は男性に多く、不安型は女性が多いです。
不安型の女性が回避型の男性に対して、無限に愛を求めますが、
回避型の男性にとってはそれは非常に重荷になります。
以下の記事では、不安型の特徴を書いています!
④恐れ回避型
恐れ回避型は、一言でいえば「人間嫌いの寂しがり屋」です。
回避型と不安型のミックスで、人を避けたいという気持ちと、親密になりたいという気持ちが同じくらい自分の中に存在しており、すべての愛着スタイルの中で最も葛藤を抱えやすいタイプです。
疑い深い
恐れ回避型と相性が良い人
恐れ回避型と相性が良い人は「安定型」です。安定型は、恐れ回避型の不安定な葛藤を理解し、受け止める能力があります。
ただ、恐れ回避型は回避と不安の間で揺れ動く、とても不安定な感情をもっています。
最初は、安定型は恐れ回避型の不安定さを受け入れながらも、徐々に回避と不安が混ざった一貫性のなさについていけなくなる可能性があります。
恐れ回避型と相性が悪い人
恐れ回避型と相性が悪い人は、一言でいうのは難しいです。
恐れ回避型が、回避型の方と付き合っているときは、「不安型」の片鱗をみせることが多いです。自分の中の「見捨てられ不安」が回避型に刺激され、あたかも不安型のような振る舞いに変化します。
逆に、相手が不安型だと、恐れ回避型の人は「回避型」の振る舞いになる傾向が強いです。相手の「見捨てられ不安」を鬱陶しく感じ、深い関係を避けるようになります。
このように、恐れ回避型は二つの相反する要素を自分の中にもっているため、自分でもどうすればよいかわからないという葛藤を抱えがちです。
まとめ:愛着スタイルを知る意義
ここまで愛着スタイルのパターンをみてきました。
愛着スタイルを知る意義は、「趣味や笑いのツボといった相性よりも、人と人がどうやって信頼関係を結ぶのかをベースに相性が決まるから」です。
いつも恋愛の初期は盛り上がって「もうこの人しかいない!」と思っていたのに、三か月後には破局する、といった経験のお持ちの方は、是非愛着スタイルを知って、相手選びのご参考にしてみてください。