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感情という津波に襲われたときの対応方法

他の人にとっては些細な波でも
感情型の人間にとっては大津波の大災害だったりする。
前の記事でも書いたけどそう感じるのは悪いことじゃない。
立派な個性だ。
感情に理屈は存在しない。
波に襲われることは自分のせいじゃない。

でも飲まれてはいけない。どんどん心が死んでしまう。
だからちゃんと対応方法を知っていることが大事。


01. 津波に襲われる

トリガーは何らかの事象。
直接的に何らかの言動を受けたり、間接的に知ったり、
とにかく自分に矢印が向いた何らかによって傷ついたら。

まず身体に変化が表れるよね。
心臓がバクバクしてきて呼吸がしにくくなって
手が震えて涙が出て。
とにかく苦しい。
「心が鉛みたいに重たくなる」って別に比喩じゃないと感じる。
比喩じゃなくて本当に体が苦しい。
絶対に放っておいてはいけない状態。
大津波の大災害。

02. 緊急対応で一旦生き延びることに集中する

津波に飲まれるとどんどん心が死に近づいて復帰できなくなるから
一旦自分の身を守らないといけない。
大袈裟じゃなくこの状態には緊急対応が必要。
心の異変だから心によるオペが。

一人での方法:書き出す

美味しい飲み物を飲みながら、ことのいきさつを書き出しましょう。
紙でもなんでも。わたしはツイッターの鍵垢が多いです。
とにかく吐き出すことが大事。
そして吐き出すためには飲み物を飲むことが大事。
災害下では体が呼吸しにくい状態になってるので意識して水分をたくさん摂りましょう。

人を頼る方法:共感能力が高い人に話す

「相談する」ってほど構えなくていい。
「吐き出させてもらう」「ぼやきを聞いてもらう」というスタンスでいい。
「ヘルプミー!」と言いましょう。
何しろ緊急性が高いので、遠慮しないこと。つい遠慮しちゃうけど。

このときなるべく共感能力が高い人を選ぶのがいいです。
相談を受けたときの応え方として、世の中には2パターンの人がいます。

① 客観的に見て冷静に行動策を提示してくれる
② 話を真剣に聞いて寄り添ってくれる

どっちも自分のことを真剣に考えてくれていてとってもありがたいんだけど、正直なところ、①の人は津波という災害下では有効な救いではない。逆効果の時もある。

津波に飲まれそうで「もう立てないかも」ってときに「こう歩くといいよ」なんて言われても「まだそんなの無理!!」って思ってしまうのである。
それに「そんな道もうとっくに検討したわ!」ってなるときもある。

相手は真剣なのに、そんな風に思ってしまうなんて
なんて自分は身勝手なんだろうと、余計つらくなる。
感情に理屈はないから、そんな風に思うこと自体が悪いことというわけではない。しょうがないこと。

でもだれも得しないことになるから、①より②をしてくれる、共感能力が高い人を選ぼう。

勘違いしてはいけないのは、共感するってただ同調することではないということ。
相手の話をしっかり聞いたり質問したりして、相手の感情の経緯を理解しにいくこと。
言葉にならない感情の塊をときほぐして、言語化の手伝いをしてあげること。
心の味方になってあげること。
「どんな波が襲ってきたの」「それは大変な津波だわ」「今までよく歩いてきたね頑張ったね」「水飲んでちょっと休もう」
こういう言葉をかけてくれる人がいると、津波の中でとりあえず踏ん張ってられる。脚力が増す。

吐き出して、津波の中で何とか踏ん張れ

どちらの方法にしろとにかく吐き出すことが大事。
吐き出すことでだんだん状況を客観的に見られるようになってくる。
まだ歩こうとしなくていい。一旦津波をしのいで生き延びることが大事。これに集中。

別の方法として、吐き出すのではなく逃避するという人も多いと思う。
YouTube見たり音楽聞いたり遊んだりして気を紛らわすという人。
でもわたしの場合、災害下ではこれができなくなる。
心が泣いてるから、何を見ても心が動かなくなってしまう。
心と体がバラバラな感じも気持ち悪くて。
だから逃避せずに吐き出すのが、わたしには合ってる。

03. まだ波の中だが平然と立ってるフリをする

災害下でも日は昇り朝がやってくるから仕事には行かないといけない。
表向き、感情的にならず淡々と過ごそう。
感情を殺すのって悲しいよな。演技してるみたいで気持ち悪いよな。
でも本当に偉い。そう自分に言い聞かせながら頑張ろう。
いつもよりちょっといいお菓子買ったり、とにかく自分に甘くしていい。この時期はね。

こうしてるうちにそのまま普通の日常に遷移して復帰する人もいる。
寝たら忘れるという人もいる。
でも忘れていいことなのかは考える必要があると思う。
わたしは、この災害を客観的に見つめていろいろ思考したい。
その思考の先に人間的成長があると信じてるから。

このときの思考は2つある。

04. 波が落ち着いたら、また歩き出すために道を知る

1つは然るべき行動策の方。
このときはさっきのタイプ1の人を頼るといい。
でも依存してはいけない。
結局自分の足で歩くのだから。
あくまで「こんな道もあるんだよ」と教えてもらうだけであって
「この道を歩きなさい」と教えてもらうわけではない。
そんな風に受け取ってはいけない。
最後に道を選択するのは自分自身。
だから自分でいろんな本を読んで勉強したりすることも大事。
「いろんな道があることを知っているかどうか」はより良い選択をする上での大事な財産になる。

05. もっと強い力で立てるように自分を客観視する

2つ目は自分の内側。
なんで自分にとって津波だったのか。
なんで立てなくなってしまったのか。
これに向き合うことで、もっと強い力で立てる、確固たる人間になっていく。
そのための時間と場所を用意して、ゆっくりでいいから自分の心と対話しよう。

静かな落ち着く場所。
鴨川とか、北浜の中央公会堂の広場とか、お気に入りのカフェとか。
自分を透明にできるところ。

アヴリル・ラヴィーンのアルバムに Under my skinというのがある。直訳すると「皮膚の下」だけど「心の奥底」ってことだと理解してる。
塩田千春の作品に「皮膚からの記憶」というのがある。服を第2の皮膚と捉え泥で汚したもの。
自分と対話するという行為は皮膚を取り払うようなそんな感覚。自分の内と外を隔てるものを。

自分と対話する、自分を透明にする、自分の皮膚を取り払うって
すべて比喩的な表現だけど
つまりは自分を客観視するということ。
これができる人は絶対に成長できる。

06. 客観視した報告書として、表現をする

自分を客観視する中で何か発見があったら、何らかの形でそれを表現できるといい。
こうやって文章にしてもいいし、曲を作っても、絵を描いてもいい。
世の中のあらゆるジャンルのアーティストって皆、めちゃくちゃ自分を客観視できる人なんだと思う。
自分の心の機敏をしっかり捉えて分析して表現する力に、アートに触れるたびに感動する。
アートに触れてあれこれ想像する時間はとても開放的で、
夜空の星を眺めたり、大きな景色を見てる時間に似ている。

まとめ

とまあ、そんな感じ。まとめると、

感情の波に襲われる
→緊急対応で一旦生き延びることに集中する
→一旦感情を殺して淡々と日常を過ごす
→波が落ち着いたら、これからどの道でどう歩いていくかを考える
 透明になれる時間と場所で自分と対話し、より強い力で立てるようにする

自分の一連の感情の対応方法はこうなんだけど、他の人はどうなんだろう。
単純に興味あるから知りたい。


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