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A whole new world.

実写版アラジンを初めて観た。もちろん彼女のチョイスだ。プロット自体はなるほどオーソドックスにディズニーのそれだが一つ僕に響いた所があった。

魔法の絨毯

紆余曲折あり、アラジンがアリ王子としてジャスミンの前に夜な夜な現れるシーン。ジャスミンはアリ王子の出身国が地図に見当たらない事を告げ、訳を説明させようとする。どうにかジニーの力を借りて説得に成功するアラジンがジャスミンにこう言い放つ。

"地図なんて必要ない。古臭いし。
実際に見に行けばいいのに"

するとジャスミンは少し悲しそうに

"行けないの"

王女は厳しい戒律に縛られ、王宮を出ることすら難しいのだ。だから地図から世界を見て、書物でその世界の仕組みを読み解こうとしていた。そんな彼女にアラジンは更にこう言う。

"だったら行こう。冒険しなくちゃ"

テラスから飛び降り、魔法の絨毯に乗って登場するアラジン。ジャスミンの手を取り"僕を信じて"と。

それから有名な魔法の絨毯での飛行シーンに入る訳だが、ここで彼女がボソッと

"素敵だね"

うん。これを素敵だと素直に口に出せるその感性こそ素敵だと僕は言いたかったが、グッと堪えて頭回す。いつもの分解タイムだ。

あたらしい世界を彼女に見せる為に

彼女の知らない世界を見せる為に、彼女にとっての新しいを沢山プレゼントする為に僕には何が出来るんだろう。ぼさっとしているだけじゃきっとできない。僕に出来る事はこの世界で起きていることや見ている物を分解して再構築、新しい解釈として彼女へ伝える事だ。あ、そんな見え方もあったのねと言ってもらえれば作戦は成功。つまり僕が僕なりのあたらしい世界を彼女に見せる為には分解と再構築を無限回繰り返した先にある"なるほど"を掴み取る必要がある。

得意分野とは言え怠けていれば出来ない芸当だ。だから僕はもっと新しい世界を知るのと並行して分解作業をしなければならない。そうして出来上がった物を彼女に見せて2人でまた咀嚼するのだ。

分解→再構築→2人で分解→再解釈

この流れで"僕なり"の新しい世界は"僕らなり"の新しい世界へと昇華される。そうやって僕らは世界をアップデート出来る。なんてワクワクする話だ。

ダイヤモンドみたいな夜空も、魔法みたいな月夜も結構だが、僕らはもっと世界を素敵に出来る。ディズニーキャラもびっくりな "A whole new world"を僕らはこの手で作り出せる。いや作り変えられる。

そうして出来た新しい世界を次の僕たちに受け継いでいくのが毎日、と言う事になるのだ。

ねぇこれって素敵じゃない?


今日はここまで!
またいつか与太話を。
んじゃ、また!!

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