【絵本 ちょうちょのためにドアをあけよう】人生の処方箋だよ
【並べて楽しい絵本の世界】
以前ここに書いた
「あなはほるもの おっこちるとこ」の
ルース・クラウス 文 モーリス・センダックの名コンビの作品です。
てのひらサイズより、ほんの少し大きい絵本です。
~バッグに入れて 連れて歩きたい絵本~
ふだんの子どもたちとのおしゃべりの中で、ふいに飛び出す含蓄のあることばがいっぱい詰まっています。センダックの描く子どもたちは、いきいきとしていて、ひたすら可愛い★
なんだか少し疲れちゃったり、シューンとするような出来事に遭遇したり、自分がかわいそうになっちゃったり、人の心は自分の心に翻弄されている。
それが私たち。
そんなときに、どうしたらいい?
「そんなに つかれたっていうなら つかれをポイってすてちゃえばいいのよ」 うん、そうしようと思える。
「きょうが おわるってことは あしたが はじまるってこと」そうだ、夕焼けは美しい。
「でこぼこ みちを いくときは でこぼこうたを うたうと いいよ」
「おおごえで うたう うたを ひとつくらい おぼえておくと いいよ ぎゃーって さけびたくなる ひの ために」
預言者ですか?
「こんなときはこうするといいよ」
「こんなときはこう言うといいよ」そんな言葉に耳を傾けてみませんか。
やさしい人生の処方箋です。副作用はありません。
おうちには鍵をかけるのが当たり前だし、人の心だって、時には鍵をかけなければ、大変な目にあったりするけれど、私はどうしても鍵をかけるのが苦手です。
ちょうちょが訪ねてきてくれたら、いつでもドアを開けて「いらっしゃいませ」といいたい。
書店での「おはなし会」に、毎回お父さんと来てくれる三つ編みおさげの女の子がいました。
とても優しそうなお父さんです。
いつも女の子に負けず劣らず
絵本の読み聞かせを楽しんでくださっているのが、そのお顔からよくわかる方でした。
ある日、お店の電話が鳴って「今日は僕が仕事で行けないので、母親と行かせます。」とおっしゃるのです。
とくにおしゃべりをしたことのある方ではなかったので、私はいささかビックリ!
もちろん「いらっしゃいませ」なのですが、その時ビックリした自分は、たぶんまだ、何か鍵がかかっていたのでしょう。お父さんには何も鍵がなかったのに。
この記事が参加している募集
サポートいただいたお金は本の購入に使わせていただきます。その本は沢山の子どもたちのもとに届くように使わせていただきます。子どもたちへの応援よろしくお願いします。