ミモザと女性と感謝と
みなさんこんにちは、こんばんは。KNGsです。
今日、3月8日は、国際女性デー。国連が1975年の3月8日以来、この日を国際女性デーとし、国連事務総長が女性の十分かつ平等な社会参加の整備を呼び掛ける日となっています。今回もグテーレス国連事務総長がメッセージを寄せています。この日についてすこし考えてみようと思います。
国際女性デーの歩み
国際女性デーについて紐解いていくと、はじまりは1904年の3月8日のアメリカでした。ニューヨークで参政権を求める女性労働者たちによるデモやストライキが行われて、男性にしかなかった参政権を女性にも認めさせました。
このアメリカでのデモはロシアにも影響を与えました。第一次世界大戦中であった帝政ロシアに対して国民の不満がたかっていて、首都で女性による大規模なデモが発生しました。これが俗にいう二月革命です。
1921年には、3月8日を正式に国際女性デーとして統一することが決定されました。44年には、イタリアでイタリア女性組合が、3月に見ごろを迎えるミモザがシンボルとして選ばれ、この日に送られるようになりました。
1975年、ようやく国連が国際女性デーを3月8日に制定し、女性の権利を求める日として世界中に広まっていきました。日本ではまだあまりなじみがないかもしれませんが、世界では、母の日にカーネーションを送るのとと同じレベルで、女性にミモザを送るという日になっています。
各国の過ごし方
世界ではだんだん広まりつつある国際女性デー。ほかの国での過ごし方を見てみましょう。
イタリア
先ほども書いた通り、ミモザの日として知られています。男性がお母さんや妻、恋人や仲間に感謝を伝え、ミモザを送ります。
ロシア
上記の通り、ロシアでは二月革命のデモが始まった日として大きな意味を持っています。現在では、男性から女性に花束を渡したり、デートをしたりします。
中国
実は中国では1949年から3月8日が国際女性デーとして認知されています。働く女性たちはこの日はお休みです。女性だけの祝日なのです。さらに、男性が女性にプレゼントを贈るということも広く行われています。
ベトナム
ベトナムでは独自でベトナム女性の日というものがあります。これは10月20日です。
とくに、ベトナム戦争では勇敢な女性たちが多く活躍しました。こうしたことから女性は強いといわれていて、女性の日はとても大切な日なのです。男性は女性に感謝を伝え、プレゼントを贈ります。ベトナムではミモザではなく、特にバラが送られているようです。
今日だからこそ
ミモザはちょうど今ぐらいに花を咲かせることから、ヨーロッパでは春の訪れを告げる花としても知られています。育てると結構早く成長し、10mにもなるそう。
ミモザは黄色い小さな花が丸く集まって花を咲かせます。その花言葉は世界各国で異なっていて、日本では「優雅・友情」、イタリアでは「感謝」、フランスでは「思いやり」という意味が込められています。
小さくて黄色い花が集まって咲いているミモザは、太陽のような温かさに、素朴でありながら優雅さを兼ね備えていて、
その奥に秘めた強い生命力を女性の姿に重ねながら
思いやりの気持ちをのせて、
今日は女性に感謝の気持ちを伝えてみようと。
女性の日ということで、ジェンダーギャップを取り上げられることが多いように感じます。男女がいろいろな意味で平等とは言えないこの時代に、女性の立場になって、男性の立場になって、お互いの気持ちを深く考えてみるのもいいかもしれません。
みなさんは今日という日をどのようにお過ごしですか。