20241009

 スティーヴン・フリアーズ監督の英映画『ロスト・キング』を観た。シェイクスピアが題材に用いて悪名高いリチャード三世の遺骨を発掘するプロジェクトを立ち上げた女性の実話をもとにした作品。スコットランドに住む女性が子どもの学校関係で「リチャード三世」の演劇を観劇したことをきっかけにリチャード三世について実際は違う人物像だったのではないか、と調べ始め、やがて彼の墓がないことを知り、遺骨を探そうとプロジェクトを立ち上げる。熱意というか半ば執着のようなものが歴史を動かすのだと感嘆した。それにいしても、レスター大学のやり口が非道すぎてアカデミズムの弊害を改めて感じた。シェイクスピアは読んでないのだが、この映画を観て読んでみようと思った。

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