映画 『お隣さんはヒトラー?』
ウド・キアの起用が効いた
ホロコーストで家族を失い、南米に逃れた男性の隣家に、アドルフ・ヒトラーの目を持つ隣人が越してきた。
越してきた隣人がウド・キアというのが、「そんなに悪い人でないかも」という感じを持つ冒頭。ここでドイツ語けたたましい剛強な男だと、この映画のようにはならなかったかもしれない。あとイスラエルが関与してるので、許された脚本かもしれない。
そしてデヴィッド・ヘイマンの素晴らしさ。この無理筋なコメディを、表情や微細な感覚で成立させた力技はスゴい。細かいことは言わずに、ウド・と彼の二人劇を楽しむ映画。
私もヒトラー生存説を信じるひとり…