映画 『光』
ふたりの未来が
映画の音声解説を制作する女性は、光を失っていくカメラマンと出会い、惹かれていく。
河瀬監督は、「日本の町にありがちな空気」を作るのが上手い。この映画の(特殊な)話も、巧みなキャスティングと脚本で空気を作り出していく。
永瀬正敏は、光を失う抑えた恐怖感と水崎綾女に対する戸惑いを表現する。映画の中の町(奈良県)にいて、彼等が身近にいるような感覚で観てしまった。
目が不自由になったカメラマンの撮ったボケた画像。それから微かな希望を見いだすか?悲観的になるのか?観る人によって分かれる。