ご案内|ビジネス書サイズか、四六判か。
先日から、Twitterで『四六判上製本(文芸書のハードカバー)』のブックカバーについてツイートをしています。
製作時にお客さまからよく、ビジネス書サイズとハードカバーサイズの違いを尋ねられるので、今日は詳細をお話します。
まず、ビジネス書サイズという名称は、本の装ひ堂が便宜上呼んでいる名前だということをご承知おきください。
最近は文芸の単行本もこのサイズのものが多いのですが、19cm×13cmの大きさで、表紙はソフトカバー(並製本)のものを指して呼んでいます。縦書きのものが多いので、本の装ひ堂では右開きで製作しています。
一方、四六判はこちらも文芸の単行本ですが、表紙はハードカバー(上製本)です。
一見するとこの二つはあまり変わらない大きさなのですが、外側が硬い表紙である分、四六判は一回り大きい本になっています。
また、厚さもビジネス書サイズの本は均一的であることに対し、四六判は薄いものから厚いものまで様々です。
つまり、本の装ひ堂のブックカバーは、兼用でお使いいただくのではなく、それぞれにサイズを設けているということなのです。
そして、ハードカバーの本を読もうとしたとき、硬い表紙であるが故にブックカバー(紙製でも)に差し込み難いと感じた経験はありませんか?
その煩わしさを解消する目的で付けたのがセパレートの抑え紐で、こちらも本の装ひ堂のオリジナル機能になっています。
更にもう一つ。
『フランス装』と呼ばれる本について触れておきます。
これは製本方法の名称なので、サイズはいろいろあるのだと思いますが、最近では先に述べた二つのサイズと同じくらいの大きさの本を見かけます。
表紙がソフトカバーっぽい本なので、ビジネス書サイズと考えてしまいそうですが、こちらはハードカバーサイズをご使用ください。
本の特徴としましては、ハードカバーと同じように、表紙と中身に段差があります。
この段差で、サイズが一回り大きくなってしまうわけです。
最近のフランス装の本としては、米澤穂信先生の『栞と嘘の季節』を書店でよく見かけますので、ご参考までに。
駆け足の説明ですが、少しでも伝わりましたら幸いです。
今後とも本の装ひ堂をよろしくお願いいたします。
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