レシーブの構え・基本姿勢と戦型別の最適な立ち位置👌
卓球のレシーブにおいて、プレーのスタートとなるのは「構え」です。
でも、「どう構えたらいいのかわからない」という人は多いです。また、構えが正しくないとレシーブが苦手になることもあります。
今回は、そういった卓球の構えや立ち位置について、詳しく解説させていただきます。
(1)卓球レシーブの構え・対応力の ある位置と姿勢とは
卓球のレシーブでは、どんなボールにも対応できる位置と姿勢で、構えることが重要です。
これは、多種多様なボールに瞬時に対処するためです。
対戦相手はネット際の短いサーブから、スピードのあるロングサーブまで、様々なものを繰り出してきます。
どのコース、どんな速さにも対応できる位置と姿勢を見つけましょう。
(2)卓球レシーブの構え・基本
まず、レシーブの構えで基本となる要素について説明します。
❶卓球台からの距離
卓球台からの距離は、半歩下がったところが基本です。これで、短い・長いサーブどちらにも対応できます。
台に近すぎると長いサーブが打てず、遠すぎると短いものが打てません。
くっつき過ぎず、離れ過ぎないように、台から半歩下がった位置に構えましょう。
❷足の位置・体の向き
足の位置は、利き手の(ラケットを持っている)ほうの足を、後ろに下げます。足の大きさ1つぶんが、目安です。
下図のように、体の向きはフォア側に開きます。
これらは、フォアハンドでのレシーブを増やすためです。なぜなら、バックハンドよりもフォアハンドのほうが、カバーできる範囲が広いからです。
バックハンドは体の前(中心)で打つのに対し、フォアハンドは体の横で打ちます。この違いにより、フォアハンドのほうが広範囲を打てます。
ゆえに、利き足を下げ、体をフォア側に向けましょう。
❸前傾姿勢の度合い
レシーブの構えでは、前傾姿勢をとります。股関節を起点に、上半身を30°ほど前に傾けます。
これは、反応を早くして体より前で打つためです。体より後ろで打つと、ミスの可能性が増えます。
なので、前傾姿勢を保ち、体より前でレシーブしましょう。
❹膝、肘の曲げ具合
膝は、腰を5cmほどおとすように曲げます。肘は、ラケットが台の高さあたりになるように曲げて構えます。
これらにより、瞬時に足や腕を動かせます。
膝、肘ともに軽く曲げ、力を抜いておきましょう。
❺ラケットの位置
ラケットの位置は、下図のように、体の前・やや利き手側に構えます。
こちらも、足の位置や体の向きと同様、フォアハンドでのレシーブを増やすためです。
バック面で構えていると、フォアに戻すのに時間がかかって不利です。
ラケットは体の前、利き手側に構えましょう。
(3)卓球レシーブ・戦型別の構え の位置
次は、構えの位置を説明させていただきます。戦型によって、レシーブの打ち方が異なるので、構える位置も変わります。
❶フォアハンド主体の人の構えの位置
レシーブのほとんどをフォアハンドで打つ人は、バック側のサイドライン寄りに構えます。ちょうど、下図のようにです。
これは、得意とするフォアハンドで、できるだけ広い範囲のレシーブをするためです。
フォア寄りに構えると、回り込んで打つのに時間・労力がかかります。
フォアハンドに自信がある人は、思い切ってバック寄りに構えましょう。
❷両ハンド主体の人の構えの位置
フォアハンドとバックハンド、両方を使う人は基本通り、台の真ん中からややバック寄りに構えます。
下図のように、これが両ハンドともにやりやすい位置です。
少しバック寄りに構える理由は、フォアハンドのほうが、より広範囲を打てるからです。
❸カット主体の人の構えの位置
カット主体(カットマン)の人は、台から 60〜80cmほど距離をとり、センターライン付近に構えます。
センターラインは、下図のように台の真ん中にある、ネットに対して垂直な白い線です。
カットマンは長短のサーブで、前後に揺さぶられることが多いです。
どの長さやコースにも対応できるように、真ん中に構えましょう。
(4)卓球レシーブの構え・対戦相手 によって構える位置を変える
そして、対戦相手の状況によって、構える位置を変えます。
❶利き手
対戦相手の利き手によって、構える位置を変えましょう。
なぜなら、下図のように、サーブが来る範囲が異なるからです。
相手が左利きなのに、右利きと同じ位置に構えると、カバーしきれないコースが出てきます。
なので、相手の利き手によって、構える位置を変える必要があります。相手の対角線に、かつ、フォアで打つ範囲が多くなるように構えましょう。
❷戦型やプレースタイル
相手の戦型によって、構える位置を変えます。これは、相手が出すサーブの種類が変わるからです。
短いサーブが多い・フォア側によくサーブを出すなど、傾向を見て、台との距離や位置を調整しましょう。
例えば、相手が中陣ドライブ型の場合、短いサーブが多くなります。なので、いつもより10cmほど、前に構えます。また、カットマンの場合は、長いサーブが多くなります。これが打ちやすいように、半歩後ろに下がります。
相手の戦型やプレースタイルに合わせて、構えます。
❸相手の構える位置
相手の位置によって、構える位置を変えましょう。
駆け引きやサーブの種類によって、相手が構える位置を変えてくることがあります。それに合わせて、相手と自分が対角線になるように構えます。
構える位置を変えずにいると、同じサーブでもレシーブが難しくなります。
なので、相手が構える位置を変えたら、あなたも調整しましょう。
(5)卓球レシーブの構え・呼吸や 気持ちを整える
最後に、構えと同時に、呼吸や気持ちを落ち着かせます。レシーブに集中するために、心身共に万全な状態を作ります。
なぜなら、こちらのタイミングで、相手がサーブを打つとは限らないからです。
微妙にタイミングをずらしたり、視線の方向で集中力を削いだり、ラリーをする前から駆け引きは始まっています。
そういったテクニックに惑わされないよう、呼吸や精神面を整えることも「構え」です。
♣まとめ
ここまで解説させていただきましたように、「構え」は基本のものから、相手や状況に合わせて調整していきます。
有名選手の動画や写真を見て、取り入れるのもいいです。色々と試しながら、自分の「構え」を見つけましょう。
次回は、レシーブが浮くのはなぜ!?4つの原因と対処法を紹介させていただきたいと思います。
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