ドライブで空振りをするのはなぜ!?8つ原因と対策・徹底解明!!
卓球の中で、一番恥ずかしいミス…と言えるのは「空振り」です。
豪快にスイングしたラケットにボールが当たらず、虚しさでメンタルがやられてしまいますね。
そういった「ドライブをするときの空振りが、悩みの種になっている」という初・中級者は、非常に多いです。一方、上級者になるほど、空振りはほとんどしません。この差は一体何なんでしょうか!?
今回は、ドライブで空振りをする8つの原因と対策について、解説させていただきます。
(1)ボールをよく見ていない
ドライブを空振りする原因で、一番はじめに考えられるのは、ボールをよく見ていないことです。これは、初心者に多いです。
ボールをよく見ていないと、体の位置やラケットの高さなど、詳細な調整ができません。なので、空振りをしてしまうのです。
初心者のうちは、慣れや練習量も必要です。ボールをよく見て、ドライブを練習しましょう。
ラケットに当たる瞬間を「点」で捉えるのではなく、ボールが飛んでくる軌道を含めて「線」で捉えて見るようにしましょう。
飛んでくるボールをよく見ることで、様々な情報を正確に得ることができます。
このように、ボールをよく見ていないことが、ドライブで空振りをする原因の一つです。
(2)ボールを見過ぎている
ドライブを空振りする原因として、前述したものとは反対に、ボールを見過ぎていることがあります。
これだと、打つ直前の微妙な変化に対応できません。
ラケットにボールが当たるまで、「じっ」とすベてを見ていると、体の動きが鈍くなります。これは、打つことよりも見ることに集中し過ぎているからです。
もちろん、飛んでくるボールのコース・長さ・速さ・回転を把握するのは、とても大事なことです。
しかし、目的は見ることではなく、ドライブで打つことです。自陣コートでバウンドするまでを、見て打ちましょう。
このように、ボールを見過ぎていることが、ドライブで空振りをする原因の一つです。
(3)打点が遅い
また、打点が遅いことも、ドライブで空振りをする原因の一つです。
なぜなら下図のように、頂点を過ぎたボールの軌道と、スイングの軌道が平行になってしまうからです。
このタイミングでは、ラケットとボールの接地面積が、最小になります。この状態で打つのは、非常にむずかしいです。
特に、頂点後をループドライブで打とうとすると、よくこうなります。空振りの他に、ラケットの角に当たって、ミスをする原因にもなります。
なので、打点は遅くせず、頂点を打つといいです。下図のように、ボールがラケットに向かってくるところを捉えましょう。
以上のように、ドライブで空振りをする原因の一つに、打点が遅いことがあります。
(4)右肩が下がっている
ドライブで空振りをする原因の一つに、右肩が下がっていることがあります。
これにより、スイングの軌道が、意図したものからズレてしまいます。
ドライブを打つ準備で、体勢を低くしたときに、極端に右肩が下がっていないか確認してください。下がった右肩が、打つときに元の位置に戻ることで、スイングの軌道がズレてしまいます。この動きは必要ないので、しっかりと矯正しましょう。
無意識にそうなっている場合もあるので、動画を撮って客観的に見たり、他の人のドライブと比べたりするのもいいです。
このように、右肩が下がっていることも、ドライブで空振りをする原因です。
(5)ラケットの面を被せ過ぎている
ドライブで空振りをする原因に、ラケットの面を被せ過ぎていることがあります。
これにより、下図のようにラケットとボールの接地面積が少なくなるので、当たらずに空振りをします。
スピードドライブや、カウンタードライブのときに多い傾向です。ボールの上側を捉えようとすることで、接地面積が少なくなり、打つのがむずかしくなります。
威力も大事ですが、無理をせず面の角度を調整して打ちましょう。薄く当ててこするのではなく、ボールをラバーに食い込ませるように当て、引きつれで回転をかけるといいです。
以上のように、ラケットの面を被せ過ぎていることが、ドライブで空振りをする原因の一つです。
(6)ボールの軌道上にラケットを 準備できていない
ボールの軌道上に、ラケットを準備できていないことも、ドライブで空振りをする原因の一つです。
相手ボールが曲がったり、沈んだりするものだと、それに合わせて打つ直前にも調整が必要です。
自陣コートでのバウンドまでに、相手のスイングやボールの軌道から、大まかな予測を立てます。このとき、バウンド後の変化についても、ある程度は想定しておきます。そして、バウンド後に予測とは違った分を調整して、ドライブを打ちます。これができると、ほとんど空振りをしなくなります。
高さの変化や左右の振れ幅を、どれだけ正確に予測できるかがカギです。また、打つ直前でのボールの変化にも対応できるように、瞬発力や柔軟性を磨きましょう。
このように、ドライブで空振りをする原因の一つに、ボールの軌道上にラケットを準備できていないことがあります。
(7)力み過ぎている
ドライブで空振りをする原因に、力み過ぎていることがあります。
バックスイングのときや打つ直前に、強いドライブを打とうとして力が入ることはよくあります。しかし、これが過度になると、イメージしているスイングからかけ離れたものになってしまいます。
その結果が、空振りによる失点です。なので、張り切る気持ちを抑えて、力み過ぎないようにしましょう。
このように、力み過ぎていることも、ドライブで空振りをする原因の一つです。
(8)打つときに頭が動いている
打つときに頭が動いていることも、ドライブで空振りをする原因の一つです。
なぜなら、打球点がズレるからです。
威力のあるドライブを打とうとしたり、得点を狙う気持ちが先走ったりして、前方に意識がはたらくことがあります。そうすると、打つ前に先に頭が動いてしまい打球点がずれるので、空振りをします。
前述した、力み過ぎていることにも似ていますが、余計な考えや力は排除しましょう。姿勢を低くして、視点の高さをボールに合わせて打ちます。
このように、ドライブで空振りをする原因の一つに、打つときに頭が動いていることがあります。
♣まとめ
ここまで解説させていただいたように、ドライブで空振りをする原因は8つあります。
▣ボールを見ていない
▣ボールを見過ぎている
▣打点が遅い
▣右肩が下がっている
▣ラケットの面を寝かせ過ぎている
▣ボールの軌道上にラケットがない
▣力み過ぎている
▣打つときに頭が動いている
初・中級者は、ボールの軌道をきちんと予測し、イメージ通りのスイングができるようになることが大事です。
上級者はこれに加えて、バウンド後の変化にも対応できるので、空振りをしないのです。どんなときもボールに合わせて打つことを、忘れないでください!!
次回は、ドライブの引き合い・打ち合い、ラリーを制して勝つコツを紹介させていただきたいと思います。