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ドライブが入らない4つの原因と8つの対処法〜ドライブは入る〜
卓球において、ドライブは重要な攻撃の一手です。
そのドライブが「入らない」と悩んでいる人は多いです。試合になると入らなかったり、相手やボールが変わると入らなかったりします。
この状況は、誰もが経験するものです。練習ではバンバン入るのに、試合ではひとつも入らなくて、私も落胆した覚えがあります。
でも、原因をきちんと把握して取り組めば、ドライブは入るようになります。なので、焦らずにもう一度、見直してみましょう。
今回は、ドライブが入らない4つの原因と8つの対処法を、紹介させていただきます。
(1)ドライブが入らない原因① 回転量不足
1つ目の原因は、回転量不足です。相手の回転のほうが強いと、その影響を受けてドライブが入らないです。
例えば、相手の下回転が強くてネットミスをする、上回転が強くてオーバーミスをするなどのケースがあります。
対処法は、ドライブの回転量を増やすことです。ここからは、その方法を3つ紹介します。
❶手だけで打たない
ドライブの回転量を増やすには、手だけを使って打たないことです。これでは、強い回転をかけることができないからです。
回転量の多いドライブを打つには、体全体を使って打つ必要があります。ポイントは、「体重移動」と「腰の回転」です。
バックスイングで右足に体重を乗せ、床を蹴るようにして腰を回して打ちます。このとき、右足に乗せた体重を左足に移動させます。
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下半身と上半身の動きを連動させて、大きな力をボールに加えるのです。
スイングでは手が先行しないように、気をつけましょう。腰・肩・腕・手・指の順に動かして、体をムチのようにしならせて打ちます。
これができるようになるには、反復練習が必要です。毎日の練習で、しっかりと取り組みましょう。
このように、手だけで打たずに体全体を使って打つことで、ドライブの回転量を増やせます。
❷スイングスピードを速くする
ドライブの回転量を増やすには、スイングスピードを速くします。
手だけで打ったり、体全体を十分に使えてなかったりすると、スイングスピードは遅いです。体幹がブレないように、多球練習や素振りで繰り返しスイングし、スピードを上げる練習をします。
これができると、短い時間でボールをしっかりこすれるようになり、回転がかかります。
このように、スイングスピードを速くすることで、ドライブの回転量を増やせます。
❸ボールをこする感覚を底上げする
ドライブの回転量を増やすには、ボールをこする感覚を底上げします。正しいフォームで打てていても、これができていなければ、強い回転はかかりません。
ボールの右斜め下を、下から上に思い切りこすりあげて、上へ飛ばす練習をしましょう。
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しっかりこすれていると、「チッ」という音がします。「こすりあげて、キャッチ」を繰り返し、回転をかける感覚の底上げをします。
このように、ボールをこする感覚を底上げすることで、ドライブの回転量を増やせます。
(2)ドライブが入らない原因② 相手の回転に合わせた打ち方 ができていない
ドライブが入らない2つ目の原因は、相手の回転に合わせた打ち方ができていないことです。
回転の種類や強弱に合わせて、ラケットの角度やスイング方向を変えます。また、相手や自分のその日の調子に合わせても、適宜調整が必要です。
ミスのケースごとに、対処法を3つ紹介させていただきます。
❶【ネットミスをするとき】 ♦ラケットを立てて上方向にスイング
下回転に対してなど、ネットミスをするときは、ラケットの面を立てて上方向にスイングします。
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下回転のボールはラケットに当たると、ポトっと下に落ちます。回転の強いものほど、その力が強いです。相殺するように、ラケットの角度・スイングの方向を調整します。
強烈な下回転には、ループドライブがおすすめです。「ループドライブ」とは、強い上回転をかけた、山なりの軌道のドライブのことです。
このように、ネットミスをするときや下回転に対しては、ラケットを立てて上方向にスイングします。
❷【オーバーミスをするとき】 ♦ラケットを寝かせて、前方向に スイング
上回転のボールに対してオーバーミスをするときは、ラケットの面を寝かせて、前方向に押し出すようにスイングします。
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上回転のボールはラケットに当たると、上や前方向へと飛びます。これを相殺するように、ラケットの角度・スイングの方向を調整するのです。
なお、打った瞬間に「角度を間違えた(オーバーミスしそう)!!」と思ったときは、とっさに肘を上げるといいです。
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すると、前方向への力を軽減できて、ミスを防げます。
このように、上回転に対してオーバーミスをするときは、ラケットを寝かせて、前方向にスイングします。
❸【左右に飛ばされてミスをするとき】 ♦ボールが飛ぶ方向とは逆を狙う
横回転に対するドライブが入らないときは、ボールが飛ぶ方向とは逆を狙います。
右横回転はその性質上、打ち返すと右に飛びます。その分を差し引くように、相手のフォア側(左側)を狙ってください。
逆に、左横回転は左に飛びます。こちらは、相手のバック側を狙いましょう。
こうすると、回転の影響を受けたとしても最悪、台の真ん中に入ります。
このように、横回転に対するドライブが入らないときは、ボールが飛ぶ方向とは逆を狙うといいです。
(3)ドライブが入らない原因③ ラバーの汚れ
ドライブが入らない3つ目の原因は、ラバーの汚れです。
これが起きてしまうと、回転がかかりにくくなります。「道具のメンテナンスも実力のうち」ということを、忘れないでおきましょう。
新品初期のボールには、白い粉が付着しています。それを打っていると、下の写真のようにラバーにもその粉が付きます。この状態では性能を発揮できません。
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また、ホコリがついた状態でもダメです。
こういった汚れは、ラバークリーナーを使うことでとれます。以下のようなものです。
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試合中などクリーナーを使えないときは、息を「ハぁー」とラバーに吹きかけてください。そして、手で一定方向にこするととれます。
このように、ラバーの汚れが、ドライブが入らない3つ目の原因です。これを取り除くことで、状況を改善できます。
(4)ドライブが入らない原因④ ラバーの寿命
ドライブが入らない4つ目の原因は、ラバーの寿命です。
ラバーは消耗品です。寿命が過ぎた状態では、回転をかけることはむずかしいです。
寿命は、練習量にもよりますが、おおよそ3ヶ月です。交換時期を過ぎていないか、チェックしてみてください。
裏ラバーは次の写真のように、裏側(スポンジ側)のつぶつぶが透けて見えてきたら、交換の目安です。
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表ラバーは下図のように、つぶを指で倒したときに根元が切れてきたら、です。
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思い当たるものがあれば、新しいラバーに取り替えてください。
このように、ラバーが寿命を迎えていることも、ドライブが入らない原因の1つです。
♣まとめ
ここまで紹介させていただいたように、卓球のドライブが入らない原因と対処法は様々あります。
卓球は繊細なスポーツです。数cm・数mmの違いで、結果が大きく変わります。なので、状況やその日の調子などによって、調整が必要です。
この調整がうまくできるようになれば、ドライブが入るようになります👌
あともう一歩ですので、がんばってください!!
次回は、ドライブを安定させる8つのポイント!!〜目からうろこ情報〜を紹介させていただきたいと思います。