文章の書き方を勉強したらしばらく文章が書けなくなった話
少し前、昨年の秋あたりから、文章の書き方を勉強し始めた。
折に触れて、そのことを口にしていたので、知っている人もいるかもしれない。
あのときよりずっと環境が整い始めたので、そろそろお話しようと思ってこれを、スマホではなくPCで書いている。
結論から話すと、ライティングの仕事を始めた。
Webライターというアレである。
コロナ禍にできる在宅ワークとして、様々なメディアで取り上げられていたこともあって、最近メジャーになってきた職業なのではないかと思う。
これまでも文章を書くことは好きだったし、得意なほうだった。
趣味のひとつとして、また自身のとめどない思考を整理する術として。
それは長い長い文章を書いては、noteやTwitterに投稿してきた。
これをこの度、仕事にしようと思った理由は3つ。
まず、得意で苦にならないから。
文章を書くことも、調べものをすることも、昔から好きなのだ。
どのくらい昔からかというと、書くことは小学生の頃に作文を褒められたときから、調べものについてはスマホを持ち始めてから。
もちろん、人生の大半をオタクとして生きてきたことも関係があるだろう。
情報収集と二次創作は必修科目のようなもので、夢小説を専攻していた期間も長かった。
次に、不規則なライフスタイルに合っているから。
タレントとしての仕事は、時間も場所も不規則だ。
駆け出しの私は特に、予定が急に決まることも多い。
そうすると、毎日同じ時間と場所でするタイプの仕事を掛け持ちするより、納期の中で時間と場所を選べるタイプの仕事を掛け持ちするほうが合っているということになる。
あとは、極々個人的な話だが、私が夜型の人間であろうことも理由に含まれている。
いつも夕方にベストパフォーマンスを出せている(気がする)ので、昼頃に始めて夜に終わるほうが効率と体調が良い(気がする)。
そして、再挑戦したかったから。
実は大学に入ってすぐの頃、まだタレント業をする前に、ライターのバイトを受けたことがある。
フルタイムでの募集だったこと、ライティングの経験がなかったこと、文章を書くスピードもタイピングのスピードも決して速くなかったこと。
考え得る理由は他にも色々とあったが、結果として採用には至らず。
しかしその後、大学生活とタレント業を並行していく中で、レポートや原稿を速く、かつ、ある程度のクオリティを保って書き上げる力が身についた。
特に2年間、ラジオの原稿を作成していたことは、私のライティング能力をしっかり引き上げてくれたと思う。
そんな経験を経て、大学も卒業した今、再挑戦してみようと思ったのだ。
まあ、そんなに目新しい理由はない。
本題はここからだ。
私は手始めに、趣味ではなく仕事としてのライティング、仕事としての文章の書き方を勉強することにした。
様々な本を読み、様々なサイトを見て、それらをノートにまとめる。
そして、学んだことを活かしてテストライティングに臨み、無事合格。
まだまだな点も多かろうが、一般的なWebライティングの型は身についたと思う。
しかし、この型というのが厄介だった。
もともと思ったことを思ったままに書き出して、消したり増やしたり、ほぼ下書きなしで書き進めるタイプだった私。
いわばレイヤー1枚で絵を描いていっているような感じだ。
対して、この型はレイヤー分けをして、着実に絵を完成させていく感じ。
つまり、下準備を入念に行ってから書き始めるというもので、おそらくこちらのほうが最終的に早く、効率的なのだろうと思う。
実際の体感としても効率的になった気がするし、この型を身につけることで、ひいてはnoteの更新頻度も上げられたらいいなという期待もあった。
ただ、その型を使って自分の思考を書き出すのは、想像以上に難しかった。
また、仕事としてのライティングには必ず、目的や結論がある。
私がこれまで書いてきた文章には、それがあまりない。
……良いか悪いかは別として。
おそらくこの2点が書きにくさの原因なのだろうと思う。
そんな中、無理矢理かつ時間のない中で書こうとした結果が、前回の投稿「呪言師と現代の呪いと魔女になりたかった私」である。
あれはほぼ構成段階のままになっている。
……ほんの少しの恥ずかしさがあって読み返せていないが、おそらくそうだろう。
今後修正も予定しているが、文と文の間に繋がりがなくて雑になっている……、と思う。
とにかく、まあ書けないこと書けないこと。
今回は、あえて、また当初のスタイル(1枚のレイヤー)でこれを書いてみている。
やはり最近の中では1番まともな進み具合だ。
もちろん、勉強したWebライティングの型が悪いわけでも、私の書き方が特別悪いわけでもないが、この型を使いこなすには、試行錯誤を日々繰り返すしかないのだろう。
まずは書の呼吸を覚えるところからかな。
(???「〇の呼吸、壱ノ型!」)
文章のコンパクトさと書き上げるスピ―ド、そしてもちろん内容の充実。
すべてをあきらめず、これから頑張っていこうと思う。
ということで、声優・ナレーター・タレントとして活動している私、新たにWebライターとしても活動していくので、応援どうぞよろしくお願いします。
それじゃ、また次の投稿で。
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