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子飼商店街「古懐書林」店舗販売終了へ 熊大周辺の古本屋は減少…オンライン販売は継続へ
子飼商店街に位置する古書店「古懐書林」が9月いっぱいで店舗販売を終了する。今後はオンライン販売に切り替える。かつていくつも存在した熊大周辺の書店・古本屋は減少している。
同店は1997年に開業、1998年ごろから子飼本町で、2008年ごろから商店街で営業してきたが、9月いっぱいで店舗営業を終了し、11月末までに在庫を片付け店舗も引き払う。今後については「書籍の販売はヤフーオークションやアマゾンでの古書販売に切り替える」(店主)といい、営業自体は継続する。
店舗販売終了までは500円、1000円、2000円でサイズ別の袋や箱を販売し、店内の書籍の詰め放題キャンペーンを実施しており、記者が訪れた際には平日の昼時ながら5人近い客が宝探しのように掘り出し物の本を選んでいた。
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かつて熊大周辺には学生や教職員を顧客とした古書店が多く立ち並んでいたが、90年代以降は年々数を縮小。現在では熊大近辺で営業しているのは「古懐書林」と薬園町1丁目の「古本タケシマ文庫」など数店舗となっている。当時を知る熊大OBは、「むかしはデラシネ書房(2004年に八代市に移転)など、周りに本屋があって本をよく売りに行っていた。店ごとに個性があって面白かった」と当時の熊大周辺の活況を振り返る。
16日以降の営業に関しては店頭か公式Facebookを確認してほしい、とのことだ。
(2024年9月11日)
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