蚊を気軽に潰していませんか?デジタル化(リモートワーク)で失われたもの
夏と言えば、こちら。
今年は猛暑すぎて数が少ないという話も聞きますが、やはり蚊はいたるところで飛んでいますよね。
本日は、とあることを知って蚊を気軽に潰せなくなった私が、デジタル化(リモートワーク)で失ったと感じるものについて書きたいと思います。
知ってた?憎き蚊の正体
自分はともかく、愛する子どもたちのむちむちぷにぷにの肌にヤツらの針が刺さるとなると全力で阻止せねばと思う親御さんは多いことでしょう。
室内に一匹いるだけで、ぷぅ〜んという音が鬱陶しくてたまらない憎き存在です。
でも、知ってました?
人の血液を吸いにくる蚊って、全員ママなんですって。
つまり、こういうことです。
大きなお腹を抱えて。
潰される危険をかえりみず、お腹の中の我が子のために人間の血を吸いに来るんですって。
…
……そんなん、絶対潰せんやん😭😭😭
私も2人の子供を産んだ親です。
蚊が人の血を吸いに来る背景を知って以来、憎き蚊を潰す際に躊躇してしまうようになりました。
デジタル化で失ったもの
私はコンサルタントとして6年目になりますが、ここ数年はオフィスで同僚と席を並べて働くどころか、プロジェクトの最初から最後までメンバーの誰にも会わないということが度々あります。
リモートワークで得たものは沢山あります。
自分好みのBGMや室温設定の部屋で働けること。
子供の緊急時にすぐに保育園にかけつけられる距離で働けること。
ワーママにとっては最高です。
デジタル化バンザイです。
しかし失ったもののひとつが、「背景」を伝えられる環境です。
同じオフィスで働いている頃は、目に見えるものや感じる空気、立ち話でする雑談から手に入る情報が沢山ありました。
生産性の低い後輩の目が赤く腫れていて何度も仕事中にスマホを気にしていれば、恋人と喧嘩したのかな?なんて察しがつきました。
いつも定時で帰る先輩が髪をひっつめて化粧っ気がなければ、ああ子育て大変なのかなと彼女の仕事を喜んで引き受けることができました。
しかし、パソコンのチャット越しでしかコミュニケーションを取れないと、こういった「背景」が分からなくなるのです。
先日の落ち込んだ出来事
今月は、娘たちが本当によく病気にかかりました。
しかし切羽詰まった業務があり、仕事を休めず自宅保育しながら働いていました。
そんな時、同僚からチャットでとある問い合わせを受信。
ぐずる1歳児をあやしながら中々返事を返せずにいると、同じチャットに入っていた別の人からの一言がこちらです。
『マネージャー(←私)にこんなこと言いたくないんですが、ちょっと調べたら分かることですよね』
(意訳:仕事遅いぞボケェ)
つら。
泣きました。
チャットの自動応答欄に「子どもが病気で自宅保育中です」とは入れていたけど、足にまとわりつく1歳児に集中力を削られながらキーボードを打ってるなんて私の背景までは伝わらないですよね。
子どもを守るために命をかけて血を吸いにきたのに、「ウゼェ」と一蹴されて潰される蚊もこんな気持ちなのかなと思ったりしました。
まとめ
デジタル化により可能になった便利すぎるリモートワークで失われた、「背景」を伝えられる環境。
表面的な文字情報の先にある、同僚が置かれている状況に思いを馳せる想像力が求められていると感じています。
リモートワークで働く皆さん。
プレママの蚊を無慈悲に潰すようなことを、同僚にしてはいないでしょうか?