【環境問題】生態系を壊す遺伝子組み換え食品の破壊力
農薬は害虫を殺すために使われますが、なぜ昔からある農業で害虫が強くなってしまったのでしょうか?害虫を強くさせているものは一体何なのか?
今回は環境破壊について調べてみました。
遺伝子組み換えがされている食品に関しては過去記事をご参照ください🎵
環境破壊
農薬によって害虫を殺すこともできれば、ミツバチのように殺さなくてもいい虫まで殺してしまうことはよく知られていることです。しかし、農薬だけでなく、実は農薬に耐性を持つために開発された遺伝子組み換え作物も殺さなくていい虫を殺してしまいます。
除草剤に耐性を持つように遺伝子操作された作物と、その結果増加した除草剤の使用により、オオカバマダラが産卵して成長したイモムシが食べる唯一のミルクウィードがほぼ全滅してしまったのです。2014年1月現在、オオカバマダラの個体数は史上最低の水準にあります。
2007年の別の調査では、殺虫剤が遺伝子に組み込まれたトウモロコシによって毒素が近くの川に溶け出し、遺伝子組み換えトウモロコシの毒素で被害を受けるトビケラの死亡率の上昇と成長率の低下を引き起こしたことが示されました。さらに、トビケラは魚や両生類のエサであるため、これらの昆虫が食べられると、食べた魚や両生類へ汚染はさらに広がってしまうのです。
トウモロコシに遺伝子操作でB.t.を遺伝子に組み入れて設計し、作物に害を与える害虫だけを殺し、他のすべての昆虫には無害であるようにすることは不可能です。
害虫の進化
また、殺される害虫もあれば、進化する害虫もいます。
2008年当時、米国農務省はすでに、わずか2年前に行った調査よりも高い被害率と昆虫の生存率を発見していました。2011年には、Aaron J. Gassmanの研究に引用されているように、コーンルートワームの進化による被害の増加が報告され、また中西部のいくつかの大学でも報告されています。
2013年6月の調査では、13種の主要害虫のうち1/3以上が遺伝子組み換えトウモロコシと綿花に免疫を獲得しており、他のいくつかの害虫も抵抗性を獲得していることが判明しました。科学者によると、言い換えれば(遺伝子組み換え作物は)害虫を(作物よりも強くなるように)適応させているということになります。抵抗力の進化を防ぐことは不可能に近いそうです。
養殖
人口増加で魚が野生の魚が乱獲されすぎていることと環境汚染や温暖化によって魚が取れなくなってきていることが問題視され、遺伝子組み換え魚の養殖への利用がすでにはじまっています。国連食糧農業機関(FAO)は、アジア、アフリカ、南米の人口増加を主な理由に、世界の食用魚の需要が2010年には1億1000万トンに増加しました(FAO, 1999)。
しかし、養殖業を増やしていくことは、廃棄物が流出したり、人口が集中することで養殖の需要が高まるなど、環境問題を引き起こす可能性があります。ウイルス性疾患やシラミなどの寄生虫の発生の温床となり、野生魚にも脅威を与えるからです。
しかし、遺伝子が組み換えられた魚は、より優れた耐病性、より速い成長性、より良い飼料を提供することによって、これらの問題のいくつかをさらに緩和することができると言われていますが、一部の改良は明らかに主に養魚場の経済性を高めることを目的としているという見方もあります。
成長スピードが早い魚は、より少ないコストで、年間により多くの魚を生産することができます。同様に、耐寒性があれば、養殖業者はカナダ北部やノルウェー北部など、より寒冷で人口の少ない地域に養殖を拡大することができますが、必ずしも養殖の環境影響を改善するわけではありません。
この点では、遺伝子組み換えによって病気に対する耐性があれば、農家は抗生物質や殺虫剤、殺菌剤の使用量をさらに減らすことができると考えられています。しかし、どの遺伝子を使ったとしても、養殖魚が養殖場から逃げてしまえば、生態系が崩壊して在来種が絶滅する危険性もあります。
耐寒性、耐塩性、耐熱性を高める遺伝子を導入すれば、遺伝子が組み換えられた魚が新しい領域に進出できるようになります。さらに野生魚と交配することによって、逃げ出した遺伝子が組み換えられた魚が野生の魚たちの中に導入された遺伝子を拡散し、交配することで自然生息地で生存します。環境バランスがここでも崩れますので自然の生態に影響を与える可能性もあるのです。
遺伝子組み換え魚は、いったん外洋に流出すると、明らかにコントロールが難しく、陸上での遺伝子組み換え植物よりもはるかに速く拡散する可能性がある。
と、あるように、遺伝子操作された魚は、いったん外洋に出ると、陸上の遺伝子操作植物よりもはるかに制御が難しいと言われています。急速に拡散する可能性があるため、注意が必要であることは明らかです。遺伝子操作された魚が安全な囲いの中で飼われていたとしても、人為的なミスや自然災害(養殖場を破壊するほどの威力を持つ暴風雨など)で逃げ出す可能性は否定できません。
作物の遺伝子に殺虫剤の毒素を組み入れるメリットはあまり感じられませんが、養殖業に関しては、めちゃくちゃポジティブに考えたとして、この自然の生態バランスの崩壊を防ぐには、養殖の魚が逃げないようにすることと、養殖の魚が増えたとしても一定数を維持できるような管理ができれば、これらの問題は防げるとは思いました。しかし、人間の都合で交配を制限するということは、自然にとって良いことなのか、あまりしっくりしないところではあります。それとも天敵から守られる環境の方がいいのでしょうか。人体に対するリスクも『きっと~だろう』というあいまいな考察で市場に出されるのが常なので、徹底的な試験を重ねる姿勢があったと聞こえてくるようになれば、状況は変わるのかなとも。。
私は、選択肢が限られてはきますが、養殖であっても、そういった人間の都合で変わってしまった環境問題に取り組む業者を評価して選んでいきたいと思います。
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